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▲HOME MTB山紀行と私的散策記。

7/30:グレートチャイナ【メガ通販・タオバイ研究】

2012/07/30(Mon)05:55



先日久しぶりにWiggle利用でタイヤ+チューブ+バックパックなど発注したが、送料不要+セール+15%offで1万円もかからず購入できた。欧米系ネット販売業のサービス拡充により、もはや国内販売業には期待する必要なしと思えるに至る。一般消費材で用いるAmazonも知らないうちに国内に倉庫流通拠点を4つも作り食品展開までしてサービス拡充している。その対抗策として楽天は送料無料策を講じている。ネット通販の発展で流通革命が起こったのだが、アメリカではそのネット通販取引額が3年以内にリアル小売額を越えるといわれている。

一方アジア勢力である中国電子商取引最大手アリババ・グループサイトは日本からでも利用出来るが製品最低ロット10本から取引などという業者仕入に特化しているので個人で使いにくいサービスだった。そこで個人需要に応じるため中国では一般向けにタオバオ(淘宝網)Webモールを大展開し盛況だといわれる。
そして認知不足なのだが同様サービスの日本語化Webモールを【TAOBUY:タオバイ】http://taobuy.jp/として1年前から新たにオープンさせていたのだ。本国タオバオ(淘宝網)の取扱商品はファッション雑貨からデジタル家電までバラエティ豊かな商品が8億点以上揃い出品されているという。その大半を日本でも購入出来るようになったのだ。



以前は自転車関連についてはいまいち商品絞り込み検索での品定めが良くなかったが、久しぶりに閲覧するに店舗総数は増え、自転車カテゴリー商品だけでもWiggleを遥かに超えており7/30現在で16万5371アイテムの取扱いが有るのだ。アメリカブランドであれ中台製造の製品はほとんど買えてしまうことに驚いた。

タオバイ自転車カテゴリー=(http://taobuy.jp/list/2612)での関連製品については品目名では膨大結果が出るので、商品名検索で絞り込み選ぶのが良い。各商品は取扱店舗により都市部だと割高で地方部の製造拠点付近だと安かったりとおかしい位かなり価格差もある。自身が閲覧検索して驚いた商品アイテムをここに掲載してみる。(★各商品名クリックで現物ページにリンク/価格は7/30付レート)


1☆2012 FOX FLOAT 32 RL 125 15MM
日本国内価格75,915円/2,500元(41,250円)

2☆FOX FLOAT RP23
日本国内価格44,100円/800元(13,200円)

3☆Rockshox Reba SL
日本国内価格52,500円/1,800元(29,700円)

4☆MANITOU 12 R7
日本国内価格50,400円/1,250元(20,625円)

5☆2013 SUNTOUR EPICON
日本国内価格54,800円/780元(13,002円)

このタオバイ取引の仕組みは楽天などとは違い、出品者の多くは中国語しか理解せず商品国際発送にも対応しないため、中国事務局の現地日本人スタッフが仲介業務を担っている。商品落札・発注から集荷検品・国際発送まで一括代行する仕組みをとる「おまかせプラン」は現品価格+送料以外に商品代金の3%~5%を代行手数料として請求される。「一括直送プラン」は集荷後検品無しで代行手数料なしのプランである。決済はまだオンライン化されてないがより利用価値はより増して行くことだろう。


6☆WTB Pure V SLT Saddle 2012
日本国内価格14,300円/126.25元(2,083円)

7☆TIOGA SPYDER sadlle
日本国内価格12,600円/230元(3,795円)

8☆Specialized Riva Mountain
日本国内価格4,200円/50元(825 円)

9☆Truvativ CNC Stem 31.8 26.8元(442円)

10☆RITCHEY WCS carbon Stem 31.8 55元(908円)


11☆CYCLETRACK CK-068 180元(2,970円)


12☆CYCLETRACK CK-028 150元(2,475円)


13☆NBK M2 140元(2,310円)


14☆NBK M1 140元(2,310円)


15☆MTB Rock Grip 10.5元(173円)


16☆Metal Cycle Grip 16元(264円)


17☆Kenda Small Block Eight 26x1.95 18元(297円)


18☆Kenda Koyote 26x1.95 28元(462円)


19☆自転車ルーフラック ユニバーサル 300元(4,950 円)


20☆自転車ディスプレイラック マウントブラケット 35元(578円)

【タオバイ良心的店舗抜粋】★merry飞翔 ★黑秃鹫 ★小勇运动天下
★魔鬼猪肉人 ★long5121510 ★陈卫辉 ★新新时尚网购 ★yanjie_qz
shimano单车 ★天津单车苑 ★supeed

取扱店舗もかなり多いのだがニップル・スポークなど細かい物も扱う店や製品写真撮影が丁寧さが良心的店舗の要素で信用度を感じられるものだ。アイテム品種によるが中国一般市場より破格な為に送料無料店選択やまとめ買い工夫で、世界一格安な買い物ができるのである。このように従来よりさらに小売業態の選択肢が増えて来たので、賢い買い物が出来るように好奇心を持って研究するべきだと思われまする。そして皆様がより豊かなサイクルライフを過ごせますように。



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7/17:奥多摩いにしえの道探索隊の巻

2012/07/17(Tue)21:58












▲昭和19年地勢図より小河内村←→桧原村峠越え路を探す。

昨7/16は本年テーマ奥多摩廃道探索とする。それにしても大勢8名集まるので充分に事前予習を実行した。その教材は現在の奥多摩湖と周遊道路が無かった60年前の地勢図である。当然径路は峠越えに違いなくダム湖に沈んだ旧小河内村と桧原村との交易路を調べたのだ。当時より変わった山・尾根・峠名はかなりあった。なかでも一番急峻な西方廃峠と緩傾斜な東方旧峠越えを目論んだ。
新地図では山懐が分かっても旧峠に取り付く廃道は示されないのだ。往く手は自信万全ではないが近代林道に沿った形で存在するので遭難リスクは少ない。集まった皆は要探索だとは知らず未知の稜線に挑むのだ。登り詰めるは1150m標高なので夏休みのはじまりは涼やかな高原からといった風情だった。













往路は難関の西方廃峠越えから奥多摩湖へ。広葉樹が占める美しい緑が印象的だった。急傾斜であるのに路面が崩れ荒れないのは、落葉+腐葉土の繊維質が網を張るように積もるからだ。それは土を流さないよう皮膚膜のような層の役割を持つのである。そのループ状はDH用設計のような見事なパイプライン。そんな堀割道であることがかつて馬を通わせることが出来た証である。皆とも8名で調子に乗りカッ飛んだので次々転落者続出になるが、厚い腐葉土においては痛くないのであった。しかし堀割中心は障害物が埋もれるので避けるべしと学習した。
そして午後の復路は東方旧峠経由の南下尾根である。巻道崩落が多く登山道としては使われないだろうと思えたもの。午前が急峻だったのでこちらはごく標準的に見られる稜線スタイルに思えた。さらに広葉樹林が多く秋の紅葉はきっと見事だろう。双方とも初の山径だった割には迷い無く充分楽しめた。ドタバタで駆けても各位文句無しの秘蔵奥多摩BESTに認定なりである。



















▶mtrwed◆Vol.13【7/16:奥多摩いにしえの道探索隊編】


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7/3:懐古変貌の山陵を往くの巻

2012/07/03(Tue)01:40









またも7/1(日)奥多摩・集中探索しようかと企む。が集合指定箇所にて2人が大遅刻。電話で捉まえるなり集合場所を勘違いしたらしい。呆れて急ぎで集結要請するのだが、自身は後輪ホイルを宅玄関へ置き忘れに気付く。危うく中止かと困るが当地至近在住の同志SW氏に連絡してはホイル借用願いに応じて頂けた。追いつく彼らもさらにヘルメットを忘れていた。

もう散々時間を無駄にしたので高峰登りは諦め飯能方面低山に場を移す。振り返る事2年振りでの当山稜は以前よりも植生も豊かになり、またかつての道荒れは補修されていた。そして同族方々にも大勢お目にかかりきっと午後の降雨予報に従いせめてこの低山へと出向いたのだろう。









なかにはビギナー層方々も見られ新世代活動姿に久しぶりに接するのだ。かつて自身仲間伴に低山でも必至に駆けた賢明さを懐かしむのだった。さて南方尾根へ進むが複雑径路も忘れておらず進めることに安堵し、かつて散々の迷走成果をここで確信するのだった。道すがらぬかるみも少なく思いのほか快適に駆けられた。

現地で驚くは稜線後半で他山域の植樹整理一環なのか大規模伐採地が広がっていた。林業路も敷かれ進んでみるが、嬉しい事に終盤は激坂アタックに変貌。なのでそこからは未知の山に来たように集中しては快活フィニッシュになった。あとは昼食を摂り天を伺うが暗雲迫るのでここで潔く完結にした。今回はかつての修練の道を懐かしみ、そして激降下に変貌したルートに驚く山径であった。









▶mtrwed◆Vol.12【7/1:懐古変貌の山陵を往く編】




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6/29:SONY対JVCアクションカム最終戦線

2012/06/29(Fri)20:51






昨6/26にUSA SONYオフィシャルBlogより新開発アクションカム(製品名未発表)のリリースを【FIRST LOOK: Sony’s new action camera】として公開されました。そしてJVCから防水・耐衝撃性能を備えたモデル【ADIXXION (アディクション)GC-XA1】を7月下旬に販売開始すると発表がありました。同カテゴリー既存モデルも数々あるなかグローバルな家電ブランドの参入によってアクションカム市場を賑わすことになりそうです。

▼SONY Action Cam





製品写真を見るかぎり双方ともビデオカムを圧縮したような小型スタイルで同カテゴリーの中でも洗練された好感あるスタイルです。SONYモデルは公開仕様も僅かなのですがFull HD1080p/Exmor R CMOSセンサー/超広角カールツァイステッサーレンズ/手ブレ補正などで、クリア防水ハウジングもあるようです。
またコンパクトながらステレオマイク装備のようで、手ブレ補正機能も備えた革新的製品なのです。同社はウェラブルカメラBloggie(ブロギー)製品も作っており、そのレンズ取付向きさえ変えればアクションカムが出来るはずと思っていたところ、期待以上のスペックで市場に現れそうです。


▲既存同カテゴリー製品群


そしてJVC ADIXXIONモデルはHP製品情報として【GC-XA1詳細仕様】が掲載されてます。Full HD1080p/1/2.5型CMOSセンサー/1.5型液晶モニター/手ブレ補正D.I.S/MEPG-4 AVC/H.264/74×53×35(mm)/104gと基本機能も充実し、無線LAN機能でスマートフォンで撮影時モニターできます。(要iOS/AndroidアプリWi-Videoインストール)本体からFacebookやYoutubeへ投稿も可能です。
こちらはオープン価格で実売想定価格3万円前後とされています。昨年10月にJVCはケンウッドと合併し、正規社名は(株)JVCケンウッドですが従来からの各取扱ブランド名は継続されています。SONY同様に元々JVCもビデオカム事業では技術力+シェア率も高い企業なので、アクションカム開発もお手の物だったのかも知れません。






双方モデルともこれだけの充実機能を備えており、我々仲間とも多く持つ既存定番モデルGoPro/Contour/DRIFT HDより品質・機能レベルを凌駕していくのでしょう。当方が使うDRIFT HDは遠隔操作リモコン付で決定的シーンを逃さぬ機能が有りますが、本体自体は小さくはないのです。SONY/JVCともに培われたブランド信頼性をベースに世界レベルで製品供給して行くでしょうから価格次第で既存競合を脅かしシェア獲得することは必至だと予測されます。


▼JVC ADIXXION GC-XA1





JVCモデルは国内でも7月下旬より販売開始されるようです。SONYモデルはプレスリリースによればアメリカ発売は2012年秋予定と伝えてます。両社気になる方々はSONYモデルリリース待ちといったところでしょうね。
これらニューカマー登場は革新的で既存製品ユーザーには大失望であり、また新規導入・買換え希望者にとっては大期待なウエポン襲来といった状況です。まさにこれから真の高品質ウェアラブルカメラ競争突入になり、活用ユーザーのより豊かなアクティブ活動に弾みをつけるアイテムになることでしょう。



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6/23:中華カーボンMTBフレーム進化研究

2012/06/23(Sat)05:08








▲アメリカユーザーのChina Carbonカスタムモデル

3年位前よりローディ方々から話題になり購入者増殖して来た中華カーボンフレームなのだが、元来は製造業者がebayやAlibaba経由でUSA向けにセールスを目論むものだったという。そしてブランド信奉の厚かったはずの日本人だが、メジャー銘柄極似フレームが格安購入できることに飛びついた状況なのだった。
のちに2010年10月Itarian Cycling誌がDE ROSA R848モデルは台湾XPACE社で生産されるFM-R848と同型と決定的報道があったのだ。それからは正規OEM製品同等モデルが広く認識され、また販売品目ごとのオタク的真贋情報により堅実ユーザーも巻込み購買心に一層拍車をかけたようだ。

▲DE ROSA R848            ▲XPACE FM-R848

そして我々マウンテンバイク族に供給されるカーボンモデルは市場に出まわる機種が少なく、上記のような情報にも疎かったと思われる。なので国内人柱的ユーザーも多くない。かたやメイン市場アメリカでは先駆者が啓蒙するレベルは通り越し、かなりのユーザー存在がMtbr.com ForumのChinese Carbonカテゴリーで見受けられた。アメリカ人の購買行動は「人柱」という犠牲心でなく「挑戦者」的な直感的行動に感じ取れた。各購入経緯情報で剛性・安全性を担保できそうな信頼度の高い中国業者もわかるようになった。

購入する上のリスクは優良業者選択にかかるが、カーボンファイバーの性能をよく理解せずハイテクマテリアルなだけで満悦する人もいる。▶カーボンクラッシュBlogのBusted Carbonを見渡すと流通対比ではロードシェアが高くその構造的繊細さから破損率も高い。カーボンチューブ破砕断面は可塑性材+非可塑性材を組合せた鉄筋コンクリート断面によく似ている。MTB機種では耐久性重視で壊れ方も違うと分かるもの。素材の特性を見極めリスクを理解する事も導入する上での知恵と心得たい。


▲XC-World Champion:Mr.Victor Koretzky

中華系MTBモデル選考上の信頼性が判断できる朗報は昨年9月に報じられる。スイスでの▶【XC-World Championshipジュニアクラス】ではフランスVictor Koretzky選手がAdrisport XC Stark 29=(China Hongfu HF-FM056)というマシンで優勝したのだった。中華系機材がチャンピオンモデルになったことで高機能+安全性を証明して見せたのである。そんなブランドOEM先価格に対して製造元売価格は1/3でしかない。これではブランド物購買心は断たれるものである。


▲Adrisport XC Stark 29

この優勝モデル情報をもとにebay/Alibabaサイトを見渡し同形状を探ると、ブランドモデルと同等また極似機種も分かって来た。よく分析すると品種デザインはそう多くはなく、チューブ上のグラフィックを変え多様流通経路へ卸している様に見えるのだ。自分なりの比較判断で上記のAdrisportモデルから探し、Niner/BeOne/SCOTT/CORRATEC/PZ RACINGなどに相当する製品も見分けていけた。細部精度が高いものでブランド物完全一致した物を下記に捜索列挙してみた。(品種名・価格のキャプションクリックで各企業HPへ)

Adrisport XC Stark 29(1290€=130,326円)

Hongfu HF-FM056($600=48,264円)


Niner Air 9 RDO Frame (239,400円)

Carbonal 29ER GAEA Carbon Frame($379.00→30,448円)

ブランド機種が正規価格の1/5以下で中華製造元から販売出来るという事は、現地生産コストが抑えられているからだが、欧米ブランドの付加価値が高いぶん知的財産+商標所持業+仲介業種のマージン率は相当に高いと想像できるもの。中華圏製造ではOEM需要が主であるが、それはかつての日本製造から台湾へ遷移して行った轍を踏んでいっている。

自身の第1号RITCHEY P22(1992年型)は東洋フレーム製・日本産でだったが、ほぼ同形のKHS-PシリーズのOEM機もあったのだ。第2号GT Avalancheは台湾製で上位ZASKERはこれも東洋フレーム製だった。グレード別による作り分けなども含め、中華圏もそういった民国→人民共和国へと生産国移行過渡期なのだろう。台湾側がデザイン・設計をして、そこから地の利が良い対岸の福建省 廈門市(アモイ)湖里区に集中している生産拠点で製造していくという。

その産業構造は既定通りだろうが、中華カーボンとして流通している製品の内訳は台湾側社の技術指導+製造依頼で中国側下請社は正規品を作るのだが、非正規品も作って売るよ。というのが実情かも知れない。そんな製造販売業者の言い分は「ブランドモデルに良く似た風でも、部分的な形状が違う」といいわけをし、ライセンス抵触しないようジオメトリをやや変更しているのだそうだ。

BeOne CRD29 Competition 29er Hardtail 2012 (完成車:$3,010)

Carbonal 29ER GAEA Carbon Frame($379.00→30,448円)

そこで素材別の市場動向を比較してみた。コスト的に安価なクロモリ鋼は108円/kg位である。チュービングでのバテッド加工など高度技術も活かされるだろうが、どう手間を重ねれば素材2kgの500倍も値付けをされるか不明の10万円以上のフレームも多々ある。この分類の素材進化はニオブヒートトリーテッドスチール位しかわからない。この東洋フレーム開発素材はバテッド加工での厚みを薄くすることが可能だそうだが、添加物が変わるので大分類のスチール進化でしかない。

そしてアルミニウムは地金国際相場がこの2年で2倍近くに跳ね上がっている。1円玉を例にとると原価80銭で作れたのは2009年までで、個体価値は単純計算で1円50銭に迫り原価割れになっている。なので現在1円では1円玉を作れないのである。7000番はともかく6000番アルミフレーム製造はかなり割高になり利益率が減る傾向である。機能に優れても採用モデルが減ったのではないかと思う。

カーボンファイバーは生産供給が安定しており、10年以内の技術進化で繊維方向の引っ張り強度がT20からT40と倍の強さになっている。加工高効率化もされた現在は加工業者競合も増え、販売競争過多で製品価額も高くできないのだと思われる。ebay・Alibabaマーケットを見回してもクロモリ+アルミフレームをたした以上にカーボンカテゴリー流通数量が勝っている。

Fuji SLM 1.0 frame(178,500円)

GOTOBIKE MTB753(Open Price)

中国本土の業者は欧米社のようなブランドパワー(市場に信用された歴史)は持たないので、クルマ業界でもVOLVO/HUMMERなどの[欧米ブランド→その歴史→時間]を買い漁ってきた。かつて当方業務取引でお世話になったVOLVO社でも近年中国製となり売れるものかと危惧をしたものだ。しかしサービス面でのビジネスモデルは継承され販売実績を上げているといわれる。


ブランド力を持つ会社というのは結局「市場からの信用を裏切ると社会に叩かれる組織」なのである。成熟社会の物質的な豊かさの中で真に必要な物を選択するのは大変な事だが、中国製造元でも正規信用力を基に堂々とビジネス展開されるならば、それは購入する私達にとっても歓迎され利益に繋がることに違いない。



このカーボン素材は近年ボーイング787の高度構造体としても採用され発展進化している。その787機はカーボン前部胴体を一体成形しまるごと焼入が出来る世界唯一の大窯を川崎重工は稼働させている。モーターレースのモノコックボディにも盛んに使用されるこの素材だが、そこまでは一般ユーザーには高嶺の花だ。

しかしスポーツ・アウトドア部門では既製素材に比べ2倍もしないでカーボン製品は入手出来る。自身は20代末の骨盤骨折後遺症を治すリハビリに自転車を乗り出したのだが、始めのクロモリチューブ車の利点などは忘れてしまうほど無かった。自身のカーボンモデルも旧10年物と新1年物を所持するが、後者はより軽く丈夫にと確実進化を実感出来るものだ。

このカーボン機材を求めるなり耐久的登坂も出来るようになった。なので身体が充分動くうちにハイテク機材恩恵を受け目的成就するべきと思った。またアルミニウムの半分の軽さで鋼鉄の20倍強度にも達する進化した構造材料のカーボンナノチューブ製品も出て来るのであろう。そんな世界一のハイテク素材生産国に居る我々が使わずは勿体ない。日本のMTBユーザーも素材価値に目覚め、真のコストパフォーマンスを追求されるよう願うものである。


▼【China Carbon:USAユーザー76フォトアルバム】
USAユーザーは勇ましくスタイルオブパワーを追求している様子。



【中華カーボンフレーム参照サイト】
とある中華の炭素骨組
中華カーボンフレームを組立てた人柱様リンク集
eBay Bicycles & Framesカテゴリ
Alibaba Mountain Bike Carbonカテゴリ

【中華カーボンフレーム製造・取扱企業サイト】
CARBONAL
XPACE-Cycling
HongFu Sports Equipment CO.,LTD
FLYXI
XDS CARBON- TECH (SHENZHEN) CO.,LTD.
SUNNYSUN INTERNARIONAL LTD
Sanming Wish Trade Co., Ltd.
GOTOBIKE
Dengfu Sports Equipment Co., Limited
Greatkeenbikes



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No.461|▲○Report & PlanComment(7)Trackback

6/12:痛快奥多摩ジャングル・コースターの巻

2012/06/12(Tue)00:02















6/10(日)朝の奥多摩・最北東は快晴だった。しかし目指す山系を南からアプローチする林道が落石崩落で封鎖され、よって道が荒く過酷な北方面の林道からピークへ向かう。久しぶり参上の古参隊員Y.N君は体なまりもなく寡黙に昇っていたが、不眠参加の当方には堪えた担ぎだった。予定より2時間遅れで1300mに登頂できたが、それまでの晴れ間も食事後にはみるみる雲中に包まれた。
いよいよ降下では全行程の2割は以前駆けた正規登山道を往く。濃霧での降下はスリル増し知らぬ山に来たかのよう。先が長いので皆には自制注意を促した。防火帯を順調にかけた後に北側の尾根分岐に差し掛かかる。その低木の隙間は延々と繋がる尾根への導入と思えぬ地味さである。















そこからの雰囲気は5年前冬に来た明瞭さと違い、予想外に葉枝茂り亜熱帯ジャングルの様相だった。先の道も一切地図表記も無く迷走を危惧するが、その予想は苦しくも当たり誤った方位へ標高-120mも降下してしまう。登り返し2時間ロスを経た地点でも1000m超なのであとは時間勝負になっていく。慌てず進み全行程の2/3を過ぎ待望の奥多摩最大伐採地に到達する。
その眺望は低雲が掛かり亜熱帯アジア高山のような神々しさを感じる。しかし歓喜もつかのま日没まで僅かで快速エリアを急ぎ進まねばならない。以後は尾根沿いの送電巡視路で整備往来する道作りはMTBコースター的な完璧整備のトレイルである。その奥多摩屈指ルートだが夕暮れに突入したのでは先が見えにくく、脅威なのは終盤800m直降下Sトラックだった。息をもつけぬフィニッシュでこのドタバタ隊は苦楽濃厚な達成感を得て果てたようだった。





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▶mtrwed◆Vol.11【6/10:痛快奥多摩ジャングルコースター編】

No.459|▲○Report & PlanComment(2)Trackback

5/22:奥多摩・最急勾配の尾根を往くの巻

2012/05/22(Tue)00:33















5/20(日)快晴のもと奥多摩前衛の双耳峰(北・南峰)のうち今回は1320m標高の南峰を目指す。自身以外は皆初入山ながら雄大情景に励まされ寡黙に登頂に向かった。林道谷間は涼やかなのだが、展望良くなるにつれかなり気温も上がり暑くなる。ようやくの頑張りで辿り着いた南峰はハイカーが居ないだけのんびりできて各位放心し和むのだった。以前は無かった手づくり山名標もあった。
ここは3年前来た以来でその頃まではゴール側よりピストン行で降下していた。なのでスタートからいきなりの凄い傾斜に皆ワクワクし、人の踏跡カーブをはみ出しながら落ちていくようだった。快晴で行く先は明快だが路面乾き過ぎでスリップをせぬよう集中した。豪快な稜線防火帯は4km続くのだが愉快に進むので記憶ともに早回しである。















尾根の中間地点までくると以前とは違うコースマークがあり真東でなく南寄りにルート変更がされていた。唯一ファインディングした箇所だったが、これも東から迫る延長林道のせいで登山道が分断された結果だった。後半980m標高からは通常の林間行になるが広葉樹林は明るく我らをいざなう。軽快に進める道は素晴らしいのだが、深く掘れたアドベンチャーな根の障害物も増えたように思う。
この尾根はトレイル行10kmあまりだが多様な表情をもった道程ながらハイカーにはほとんど会わない。ピーク北峰側の賑わいとはうってかわりバリエーションルートもまた魅力的だ。私的には奥多摩BEST3のこの痛快尾根は皆にとっても精神大解放な道程だったに違いない。





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▶mtrwed Vol.10【5/20:奥多摩・最急勾配の尾根を往く編】


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