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▲HOME MTB山紀行と私的散策記。

3/21:【嬉々と山並みを巡る春分の日】の巻

2012/03/21(Wed)04:09











3/20春分の日、初お目見え4名(Mat氏/Ohi氏/Ful氏/Kur氏)+お馴染み君3名の計8名にて埼玉辺境尾根へ集結。向かいに見える長沢背稜は未だ雪冠山並にて白き壁に圧倒される。こちらは春の頂で昼寝できるくらいの対照であった。
のどかな雰囲気とは裏腹にここからの降下は険しい。本日初見諸兄は全て1ヶ月以内にSNS等でお声がけ頂き、また弊Blogご贔屓方であった。なので当活動形態は承知されており、それではとお構い無しに皆様ともに乾ききった傾斜をずり落ちる感じ。快晴にて木漏日コントラスト激しく路面凹凸と見まごうほど我らをだます。皆様大した度胸と喜び感心するのであった。











昼夜の時等しき春分に相応しい快活な気候に助けられ、嬉々とした雰囲気はずっと続く。少々転倒しても笑って起き何事もなきよう進む。こんな調子で乗車率すこぶる高い計12kmでは待ち撮りはほとんど出来ず休憩もせず14:30pmにはゴールしてしまう。競争をしたわけではないが当山歴最速だったようだ。
この好天に助けられ初対面4方とも感覚的に通ずるように思えた。彼らの頑張り活気はまことに清々しいもの。お陰さまでヤル気テンションがすぐにうつるものと有り難く思えたいい日だった。












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→mtrwed【3/20:嬉々と山並みを巡る春分の日編】写真記録

No.443|▲○Report & PlanComment(3)Trackback

3/14:梅花絢爛の園を往く

2012/03/14(Wed)04:08







今シーズンは冷え込みがつよく花木の開花が遅れている。例年ならもう桜が咲く頃なのに、3/11ようやく梅開花が見れることになる。自宅より近い禅寺や河川沿いの神社・公園を巡り家内と二人でポタリング梅祭りとする。梅は幹自体が低く枝も垂れ花弁が見えやすい。桜よりも香りがあり蜂・蝶になるように花々を巡れるのだ。開花もよいが丸く閉じる蕾との組み枝がまた良い。次は私が咲くからねと言わんばかりの膨らむ蕾が愛らしいのである。







梅花の色も白・紅・黄と種が有るがもう咲き終わる位の黄色蝋梅は格別な香りがする。山間部においても自分は見知らぬ植物を見ると写真を撮り、花であれば香りを確認するのが長年の習性である。山々を巡り果敢に駆けながらも自然と触れあえるこの嗜みは誠に贅沢なことだと思う。
かつて少年期に野山で遊び汚れて帰れば親に怒られたものだが、摘み花を持ち帰れば花が好きな母の怒りはやわらいでいた想い出がある。今では留守を守る家内へはプラス美味しい食べ物も必要になるのである。







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3/8:マイベスト革命的タイヤセレクト

2012/03/08(Thu)00:00



これまでの私的山活動においてタイヤを消耗し次々別種テストするのが常であった。10年以上前は選択肢も少なく仲間の多くがPanaracer Fire XCなど同種ばかりで現在の2割も種類がなかった。なのでコンパウンド材質を問うこともなかった。通販など少なく宅配も高かったので、店にある品から選びタイヤを肩から斜め掛けし持ち帰えることも多くあったのだ。

メーカーに関しては三ツ星が製造をやめ、井上ゴムは品種減で国内製造減退する。タイヤ製造世界No.1ブリジストンは自転車部門ではロード用だけしか作らず、唯一Panaracerが頑張っている状況だ。一方海外勢ではかつて完成車へ廉価品供給していたKENDAがプレミアムライン大ヒットで一流ブランドに成った。Maxxisは中国チェンシンOEM製造になったに関わらず高価なままである。そして石油高以降では全メーカーが相当に値上げしたので、仕入高でかさばるタイヤを常備しない店が増えた。なので見比べること成らずタイヤを選びが難しくなった。

ときに山を巡るにガレ降下などでクラッシュし「ネベガルだったら行けたのに...」などとタイヤのせいにしてしまうこともあるが、あらゆる状況にマッチするオールマイティはそうあるものではない。先んだって高グリップを信じて無理したばかりに岩場でタイヤバーストしたので、オールマウンテンニーズにて新種を物色してみるのだった。



【既存使用タイヤ・グループ/Photo左より】
1.ONZA Canis AM(26×2.25)
DHマラソン用540gと軽量だがサイドが薄く鋭利岩場で破裂する。
2.WTB WeirWolf Comp(26×2.1)
サイドグリップが優れウェット下りに強いがワイヤービードで680gと重い。
3.Hutchinson Python(26×2.0)
ロングセラーXCタイヤでドライ路面にて優れる。担ぎ探索用車に装着。
4.Maxxis Ranchero(26×2.1)
連続センターノブでトレイルでは使わず舗装路に適し街乗用HTに装着。

使い古しのKENDA Nebegal・Blue Groove/Maxxis Hirollerもあるのだが軽快感に欠け重いわりに摩耗が早いと思える。以前は輸入量が少なかったドイツ製タイヤの2大ブランドContinentalとSchwalbeのラインナップが近年充実してきている。完成車への採用も増えて製品高評価を聞くようになったので、その中から自身のニーズに相応しい種類を選んでみたのだ。



▲Continental X-King Race Sport(26×2.2)460g/国内定価7,035円
Mountain Kingも良かったのだがフリーライド寄りの所持するHirollerに似て軽量ではない。その次クラスのX-Kingラインなら多様シーンでのクロスオーバーニーズに耐えると思えた。その種類だけでもビード/プロテクト/コンパウンド/サイズ別で13仕様もあるのだ。(タイプ仕様は下記リスト参照)

[Continental X-KingList]


先だって会った同志機種のPanaracer Fire XC試乗では、ロングセラーながら悪路走破能力は高くてもブロック音が大きく走りは重かった。これは大ブロックでセンターノブ間が開き過ぎているからだった。それと相反し自宅街乗専用車のMaxxis Rancheroはセンターノブ間が極狭く直線配置でセミスリックのようにスムーズに進むが悪路走破性は低い。


▲L:Panaracer Fire XC       ▲R:Maxxis Ranchero

上記は極端なノブ・レイアウト比較だが、その中道的配置が多種から選出したのがContinental X-Kingなのだ。自身が乗り出したトレイル実地ではじめに感心したことは舗装路・ダートなど多様路面でもすこぶる乗り心地がいいこと。駆けるうちそれは独自ノブ・レイアウトの工夫によるものとわかる。

これはセンターノブが対象ながら市松模様状オフセット並びにして接地面が離れることがない。だからブロック音も静かでありつつ、路面を掴む性能が両立できている。その転がり抵抗軽減トレッドにより、多様路面コンディションにおいて乗り心地を損なわないのである。このRace Sportタイプでは新開発ナノカーボン粒子使用のブラックチリ・コンパウンド採用で岩場でもグリップ感を得られるという。460g軽量に関わらずサイドケーシングは頑強で耐パンク性にも優れるらしい。

実際にハードなシーンで乗りこなしてみるとサイドブロックの扇状配置により、端の感覚が掴みやすく低圧かつ悪路で倒し込んでも安定しタイヤ自体がよじれにくいと思えた。マッド&ウエット路面でのドロ捌けも良いようだ。同じ軽量でも10年前のHutchinson Pythonと比較するにグリップ感・乗り心地ともに相当進化しているように思えた。


▲L:Continental X-King      ▲R:Ritchey Z-Max Premonition

国内定価は軽量版7,035円と高価だがwiggle(3/8現在)なら
→Continental X-King RaceSport軽量2.2(460g)=4,720円
→Continental X-King Foldingケブラービード2.2(580g)=2,830円
→Continental X-Kingワイヤービード2.2(640g)=1,780円

走行シーンもXC→フリーライドまでカバーでき、自身の使用経歴中ながら同カテゴリーで最高品質だと感じている。下記ムービーを見るとX-King使用でかなりのハードトレイル走破性能を発揮していることが分かる。


【X-King & Mountain King TEST】プロによるテストラン記録


同様のセンターノブ工夫をしたタイヤ種は以外と少なく、他はSchwalbe2種しか見当たらなかった。昨今高性能タイヤはWコンパウンドなど低反発種が主流であるが、グリップが良くともコンパウンドがただ柔らかいだけでは摩耗は早い。粘ってまた形が復元する成分でないと寿命も短くなるという。


▲L:Schwalbe Black Jack       ▲R:Schwalbe Smart Sam

X-King選択で私的タイヤ選びはベストと思え、装着したAltitude70RSLも12.1kgと減量できた。ともかくベスト高性能タイヤを履けば前に出る気がするのである。さすがContinentalは自動車タイヤ開発での蓄積高度技術を発揮させているのであろう。自身のパワーロスも防げるので燃費が良いいわゆる「エコタイヤ」とも言えるもの。どこでもストレス無く駆ければ、素直に自己スキルを伸ばして行けると思える製品に出会えた。


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2/27:【下り系に活路求める勇姿現わる】の巻

2012/02/27(Mon)22:25







SNS経由で一年も前にお声がけ頂いたKご夫妻と2/26ようやく伴走機会に恵まれた。というのもお二人はXC系2年経歴と聞いていたので、我らのような「バカのなだれ」に巻き込むのはまずいと思っていた。そして少人数+緩やか傾斜の機会を探るうち一年経ってしまう。
今回埼玉辺境の目指す800m級山稜の積雪は予想外だった。雪上ヒルクライムとなるのだが皆頑張って寒さをも吹き飛ばす。ピークは深雪だろうと昇らず750m標高からWトラックDHとする。初の雪上でもK夫妻はめげず前転してもまた駆けまくる。通常なら爆走絶景ルートでもスノーライドではスリルを感じた。







そしてようやく残雪が無くなる森林ルートに入れば横滑りもなく、解き放れた馬のように自由に駆ける。2km以上だろう巡航したあとの登り返しで同MTB族方々と遭遇する。先の展望地では互いに昼食休みであり歓談する内に知人名が出るので問い詰めれば、ご本人達は→[山岳爆走隊]面々方であった。
このマイナールートでの同族遭遇で驚いたものだが、かつて探索したこの秘蔵長尾根を5年位前にメール伝達でMAPをお送りしたお相手だったのである。現在までに紹介ルートを活用されている事に関心し、その後の失敗など交わし同窓会のように歓談する。その奇遇に歓び終盤までお伴させて頂くのだった。







以降後半ではK夫妻は集中力も増しガッツモリモリ。バランス感覚も安定し難所もアタック。そしてクリアするうち自信をつけたよう。もう慣れて心配もなくなったので、撮影演出の指示をどんどんしていく。同行Kuma君のフォローも有り難く、全3時間半でスキルアップを目指すべくK夫妻行動に関心しどうしだった。
余った時間で近隣150m丘陵にベルトコンベア式リフトを用いヒョイと登る。Sallyさまも本日復習でミニDH1kmを余裕で駆け成長を示す。今回は初参加者の緊張の様に触れ、辛さも歓びも受けとめ自身の初心も蘇る有意義な尾根縦走だった。


▼おまけ丘陵DH:一日鍛錬成果なり。



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2/12:【凍結峠越えの修験道降下】の巻

2012/02/12(Sun)06:20











2/11(土)春遠からじと思える陽気に浮かれ、9ヶ月ぶり登場の3名貴兄と正丸尾根方面に出向く。前回二週前の盆地里山よりも倍近い標高を上がるのだが、ようやく登りつつも上部林道が思いのほかの凍結にて登頂は諦める。八合目位からいきなり難関の大谷間トラバースより降下していく。賛同者のうちHM氏・WN氏には未知ルートなので怖い怖いルートだと喧伝しておく。











以前来た時よりも谷間道は雪が引きずる崩落石が多く始終障害物競走になる。ルート日向では残雪凍結もないかと安堵するも沢沿い暗部は凍結霜が張る。なので突然滑ったりなかなか気が抜けない。各位のダンシングライドが可笑しいのだが、それを笑いつつ自身もズッコケたり。とてもルート難度攻略技を威張れるものでは無かった。午後からは方向を転回しまた峠越えをし西側に降下していく。皆遊びにかけては本当にタフなものでガンガン下り降りつつも張り付いてくれる。











皆よりも道先で迎え撮りしようと急ぎだしたらドアノブ状の強靭な根に捕まり空中を飛ぶ。カメラ電源切らした後進がそれを撮り逃がし悔しがるのだった。普段から陽気なNG氏には初対面な2名もこの頃には仲間同然になっていた。終着後には「同じようなバカがいると嬉しかろう?」とNG氏に問うのだが、こんな自分らは『社会性に欠け逸脱した奇特人種』なのだなと納得させた一日の締めであった。











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1/30:【温暖山系を求めるトレイル探索】の巻

2012/01/30(Mon)02:06









1/29元祖隊員2名が一年振り位に現わる。各位生業にて幹部職&平日休になるなど職務条件が変わり思うように会えずだった。せっかくの伴走機会なのだが先週積雪が首都圏山系に多く残り、他同志も登頂に手こずっていると聞かれた。この休暇合わせを無駄にせぬよう山系別環境差を基に気候の隔たりを考査してみた。奥多摩は脊梁山脈の谷・支尾根の大抵は急傾斜で折戸の陰も深い。河川冷気も加わり麓の積雪も容易に溶けない。奥多摩前衛の日ノ出山でさえ未だ銀世界という。

一方奥武蔵は長沢背稜より東に向かう毎に尾根筋標高が段階的に下がる。秩父・飯能では残雪がまだあるが、奥武蔵グリーンライン尾根を越えれば、東の都幾川町・小川町側は盆地的であり山容緩やか日照良く積雪は早く無くなる。どうやらグリーンライン尾根は寒波防波堤の機能がされると考えられる。その事を解けて低山巡りなら難なく走れるはずと該当方面に出向くのだった。









現地に来てみれば記憶+予測が当り800m越え以下山系に残雪は無かった。梅蕾が膨らみ果樹木も多く有る事からやはり温暖な山域だと安堵する。今回は地図上名も無い450m級天王山側からアプローチし三山巡っていく。林間トラバースを担ぎ上げるも人が入らぬ腐葉土の積む道を足を沈ませ登るのだ。同行二名はブランクもあるのだがかつて探索修行で苦しめた感覚が徐々に蘇り張り切ってきた。

そしていよいよ頂上からの降下では落葉下ギャップに驚喜しては順調に勘を戻して行った。幸いにして上着も薄手で充分であり、始終雪を踏む事は無かった。少々山径分岐を違えようと転落しようとも彼らとは十年来兄弟的な縁でリラックスし気を使わずにすむのだ。しかし難所降下アッタクへと煽ってもこの三山巡りでは昔より慎重になってきた。彼らも「攻め守りをしっかり見極める人としての成長」を果たしたのだろう。とまあ今回は過大評価することにしよう。










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1/25:お山で使うミラーレス一眼カメラ比較考察

2012/01/25(Wed)01:32


△The WVIL:Concept Model

△Olympus-MicroFT:Concept Modell

上記2機種はコンセプトデザインだがこんなモデルが出れば素晴らしいという当方好みのスタイル。昨今高級デジカメ機種の中でノスタルジックスタイルがもてはやされているが、ミラーレス一眼モデルはキラーカテゴリーなのだから未来感があるモデルが有ってしかりと希望するものだ。

前回一眼レフカメラ考察よりミラーレス一眼モデルに絞り比較検討したいのだが、その需要変遷を知るためにまずデジカメ全体における市場傾向から見て行く。ここ2年位は低価格帯デジカメ販売不振で、このクラスは値崩れを起こし1,400万画素/HD動画撮可能機種でも7,000円以下で購入可能なってきた。


△i Phone4s+Elago Camera Skin

その原因はスマートフォン・携帯電話の高性能化=カメラ機能向上であるのだ。実際に街中でのスナップなどは携帯機種で充分に違いない。それらの画質がより向上すればエントリークラス・デジカメの存在も薄れ高性能高級機しか生き残れないのではと考えられる。

最近i Phone4sで撮りだした【動画党同志vayaan氏】映像を見てもその導入前・後の画質差に驚くもの。低価格帯デジカメやどのヘッドカムでもこのi Phoneには勝てないくらい高画質化している。肝心なのは機能向上だけでなく感心すべき事に
「高画質化すると作者の編集への取組み方・技術もとたんに上達すること」=
「高性能に見合う自分になるようヤル気の進化」
が一目瞭然であるのだ。


▼vayaan氏撮影i Phone4s映像



撮影場数を増やしたカメラファンにとって、観光地・アウトドア・趣味性の強い対象などを撮るには高画質要求はより高まる。高画質で撮れてくると多少サイズが大きくても気にならなくなるユーザーもいるようで、従来持つコンデジは使えなくなると聞かれる。被写体別に求められる画質のレベルが分かれるというのはユニークと思うが、[山同志T君のある日のつぶやき]を一例に...。
今日の夕日、最高かも…。富士山とその前に雲海。
やはり、一眼持ち歩かなきゃダメだな…。
携帯で撮ってみたが…。 イマイチ良さが伝わらないんだよねぇ…。
腕の無さは棚にあげて、言いたい放題(笑


このようなケースはけして少数派ではないはずである。3年前一眼レフCanon EOS5Dを業務用に社で導入する際に他機種も調べたが、その頃から一眼レフレンズ込エントリー機種が7万円以下で買えるモデルが出てきた。そのクラスの値崩れも同時期にミラーレス一眼機種が多種登場したからではないかと思えた。

ミラーレス一眼の呼称は、従来の一眼レフカメラと比較して、撮影用レンズの入射光を光学式ファインダーに導くための反射ミラーが存在しないことに由来する。その機構をもって小型化がかなうのだが、まだ発展途上技術ということもあり機能・画質についてモデル別に大きな違いがあるのも事実なのだ。そこでユーザー層はこのカテゴリーをどう評価し購入動機に結びつけているのか調べてみた。


【ミラーレス一眼カメラに関する調査】日経産業新聞2011.11.4掲載出典
◆ミラーレス一眼カメラがどのカメラの代わりとなったかについて
現在ミラーレス一眼カメラの所有者は「従来のデジタル一眼レフカメラに代わるもの」と認識している人が半数以上を占める。デジタル一眼レフカメラの代り(54.3%) コンパクトデジタルカメラの代り(37.3%) 


◆ミラーレス一眼カメラ購入動機
理由は「小型で軽い」(78%)「高機能」(57%)「値段が手頃」(39%)「操作が簡単そう」(24%)「デザインやスタイル、色が好みである」(22%)が挙げられる。

◆ミラーレス一眼カメラ購入後の満足度


◆ミラーレス一眼カメラの機能利点
◇ミラーがなくフランジバックが短いため小型軽量である。
◇光学系の構造が簡単であり、故障が少ない。
◇ミラーがないため動作音が小さい。
◇ミラーがないためミラーショックによる画質低下がない
◇動画撮影機能との親和性が高い。
◇ファインダーに豊富な撮影情報を表示することができる。

これらの回答通りミラーレス一眼モデル機能は市場に高く評価されてきた。そして昨年末にはデジタル一眼カメラ全体の4割を占めてきたのである。今年からほとんどのメーカーがミラーレス一眼モデルをリリースするにあたり、エントリーユーザーにとって価格抑えられ一層選択肢が増えていくだろう。これまでの黎明期から本格的戦国時代に入るものと思われる。

高画質性能に関わるイメージセンサー規格は二極に分かれ◆マイクロフォーサーズ(17.3×13mm):Panasonic/OLYMPUS/LEICA/cosina/Carl Zeiss/Schneider Optische連合と◆APS-C(23.4×16.7mm):Sony/Nikon/Pentax連合別に展開している。以下に自身が扱うCanon一眼レフカメラとSONYコンデジを含め、評価すべきミラーレス一眼モデルのボディ&センサー比較図を作ってみた。

※最上:Canon EOS5D=フルサイズ・一眼レフカメラ以下LEICA M9~Panasonic LUMIX DMC-GF3がミラーレス一眼モデル/最下:SONY DSC-HX5Vのみコンデジ/カメラ写真右がセンサーサイズチャート図




一般的にボディとセンサーサイズは比例しているようだが、これらはレンズ品質や解像度などのバランス兼ね合いも有るのでセンサーサイズだけでは高画質化は達成出来ないのである。最下のコンデジSONY DSC-HX5Vは1/2.4intセンサーで対最大センサーとの比較だと一眼レフCanon EOS5Dフルサイズ(36×24mm)センサーは24倍以上のサイズ。対ミラーレス一眼Panasonic LUMIX DMC-GF3との比較ではボディサイズが僅か大きいだけでセンサーサイズは9倍もある。

2年前からSyber-shot DSC-HX5Vを自身が購入以降お仲間も評価し6名位導入されて驚いたが、下記選択機種の動画を見た上でもミラーレス一眼モデルの高画質・多機能にはさらに驚かされるもの。市場評価で販売実績を上げてきたのも充分理解出来る。これではミラーレス一眼がさらに小型化になるにつれ、今度はコンデジ高級機がマーケットを奪われる現象が起きてくるかも知れない。



自身が新たに必要とするミラーレス一眼モデルは登山して景観を撮るだけでなく、自らMTBで駆け瞬時にカメラを取り出し動体の仲間を写して行くなどのニーズに見合う仕様機能について絶対の条件が有る。
[ミラーレス一眼カメラ山走シーンでの選択条件]
1.取回しの良い小型ボディだ。2.ダイヤル等引っかかる形状でない。
3.機能設定がシンプルだ。4.Full HD動画が高画質で撮れる。

そのうえにかなり乱暴に扱われる。傷は必ずつき砂はかぶる。
この条件をクリア出来る下記2機種に絞ってみた。両社とも海外向プロモーションの方がセンスよく分かり易い。実機で撮ったというこれらのムービーはこれだけで購入動機が湧くほどのハイクオリティである。

▼SONY α NEX-5N

■ボディサイズ:110.8×58.8× 38.2(mm) 重量:269g(バッテリー/メモリー含)



社員スタッフ君の所持モデルをいじり吟味する。
◆メリット:◇グリップホールド良し。◇不要な出っ張りが無い。◇液晶も高精細でキレイ。◇地面スレスレ+腕上げ撮影でもチルト機構のバリアングル液晶が便利。乱反射も防げるので被写体に集中できる。◇静止画連写が高速だ。◇大型センサーにて動画撮影ポテンシャルは高い。◇リモコンスイッチが別売りで有る。
◆デメリット:◇ズームレンズは長く重い。◇電動パワーズームがない。◇レンズラインナップも少ない。


▼Panasonic LUMIX DMC-GF3

■ボディサイズ:107.7×67.1×32.5(mm)重量:264g(バッテリー/メモリー含)



自宅至近の家電量販店にて販売員にも質問しながら。
◆メリット:◇ボディは最小クラスである。◇グリップホールドまあ良し。◇ダイヤル類がなくスマート。◇液晶設定表示が見やすい。◇撮影モードは多種多様。◇タッチ操作でのピント合せ機能を搭載◇動画撮影中のタッチ追っかけフォーカス可能。◇コンパクトな電動ズームレンズ装備。
◆デメリット:◇リモコンスイッチが無い。◇ステレオマイクではない。◇外部ストロボやファインダーは着けられない。


これら必要条件を満たせる機能を知り、既存コンデジの機能不足が解決出来ることを期待できる。この2機種の動画画質はαNEX-5の方が格上だろう。これに電動ズームレンズさえあれば即決機種なのに、パンケーキレンズ装着でしかコンパクト化出来ないのだ。対して同類で唯一電動パワーズームが付くLUMIX DMC-GF3は全寸法が最小であり俊敏な出し入れが実現出来るだろう。またレンズ製造技術についてはPanasonic製造で提携先ライカ社向けへOEM供給できる品質を誇る。そしてレンズラインナップ豊富さはマイクロフォーサーズ連合が優勢なのである。

ここしばらく動画性能ならSONY優勢と評価していた。正直言ってPanasonicカメラのこれまでの製品デザインも保守的過ぎ個性も無くつまらないと感じていたのだ。しかし本機種コンパクト高性能化の努力は本物だと思えた。これらの候補に触れて山で駆けアクティブに耐える機種がようやく出てきたという感じがした。



昨年2011年のミラーレス一眼モデル売上ランキングを調べたが、1位はPanasonic LUMIX GF2で販売台数シェアは14.9%。これは検討候補であるGF3の前機種にあたる。2位はSONYαNEX-5でシェアは13.1%。3位はOLYMPUS PEN Lite E-PL2でシェアは11.5%。この統計からも市場からはコンパクト高性能モデルが要求されているのだと確信する。

これらミラーレス一眼モデルは既存機種の機能のいいとこ取りをし間に割って入り込んだキラーカテゴリー=ハイブリッドカー的存在なのであろう。ここに評価する機種はコンデジからのステップアップとしては最適機種だと思えるのだが、山走同志君もミラーレス機導入時に多機種からの選択に困ったらしい。また近日中にもFUJIFILM X-Pro1/SONY α NEX-7ほか新機種がデビューするので併せて検討し最終導入決定しようと思う。


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