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10/12:奥多摩廃道巡り激降下の巻

2010/10/12(Tue)13:22









10/11連休最終日、本来の御前山行きをハセツネ渋滞回避のため北方へ移動する。真青空のもと誰にも会わないはずの辺境尾根に向かうのだが、経由する山岳大社に辿る参道は登山ブーム盛りの様子。ピークに分け登る峠まで100回以上こんにちわ洗礼を受ける。おニューのトレッキングシューズを履き山デビュー組も多し。まるで大人の遠足を思わせる初ういしさである。多くのすれ違いで我らは遠慮気味に押し担ぐ。おかげで景勝地より1.5時間もかかり寂しい無名の頂上に着く。1000m越えはかなり涼しいのだが、昨夏猛暑の余韻で藪も枯れず降下スタートからジャングル突進。









行く手は登山道でなく廃道寸前なので整備はされず。雨後濡れ道で滑り、足元も見えずコーナー毎の障害に驚き果てる。下り中盤からは先が見えてくるので、皆これまでのズッコケうっ憤晴らすようにヒートしていく。狂走し出す【週末はMOUNTAIN:ARA君】+クルト君を追撃するようになるが、煽った自分までムキになり分岐を間違えるほどトリップしてしまう。中継峠からは暫く巡行するもまたディープな激根地帯突入。暴れ馬を押さえつけるような緊張連続で、クルト君ハブにワイヤー絡まり豪沈。皆スリルの道に呑まれるのだ。果ては4時まで山中で暴れることになる。久々に来たこの径路は奥多摩No.1傾斜でテクニカル廃道であると認定。同伴2名貴兄もエリート山バカ認定。









⇒mtrweb写真記録【10/11:奥多摩廃道巡り激降下 編】


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10/4:新アイウェア・過激最前線リポート

2010/10/04(Mon)15:37


Pyramex V2G

Pyramex Highlander

弊Blog記事での【タフネス&スタイリッシュ厳選ゴーグル】閲覧にてアイウェア購入された人はお礼頂いた方+仲間含め6名になる。他質問方々にも応答したが実使用感を伝えてないのでここに報告。Pyramex製品は国内販売業は2~3社で通販扱いしかなく実店舗販売は無い。ミリタリー専門店にも高級品しかない。
◆国内通販取扱業者:【REPMART】【イーナハウス】
◆US本国販売はバリエーション豊富:【PYRAMEX社・製品カタログ】

自身は過酷なシーンでの[強靭さ+フィット感+曇り止め]機能を重視選択したが下り系フリーライドではV2G。以外+街乗りでHighlanderを使う。度々動画撮影でシーン色調を把握をするため両方クリアレンズをセレクトしている。


●Pyramex V2G 2,100円:(Repmart)

◆50g以下の軽量なので装着違和感は無い。
◆サイドまで回り込むレンズで視界広角で死角が無い。
◆カーブを描くレンズは映る像の倍率差で、たわんで見える事が多いが、
 これは屈折なく像を正確にとらえる事ができる。
◆スタイル的にハーフヘルメットに似合う。
◆欧米人向け設計なので低鼻の日本人だとノーズ部に隙間ができる。
◆バンド調節はデカ頭でも大丈夫。



●Pyramex Highlander 2,400円:(Repmart)

◆フレーム・テンプル・レンズともに柔軟でフィット感はV2Gよりもタイト。
◆受ける光を拡散させず、どんな角度で光が入り込んでもボヤけない。
 対象物の精緻な像をとらえる事ができる。
◆XCをはじめオールマイティなスタイルである。
◆バンド未使用でもズレ落ちは無い。
◆レンズ天地がタイトな分、内側パッドでズレは皆無だが、
 ベルトを締めすぎると目の周りに着けアトが残る。
◆バンド調節は頭周り60cm位までか。


【Pyramex V2G狙撃映像】
ロシアンスナイパーがライフル狙撃するがV2Gだけは何発喰らっても死なず。



【V2G/Highlander共通特性と感想】
◆バンド/テンプルの2ウェイで装着できる。
◆99%UVカットコーティング。光の眩しさも低減。
◆フレーム内側ラバーパッドで風の巻込みが少ない。
◆ポリカーボネードレンズはガラスの10倍強度があり、実際に激しいシーンで
溶岩壁に当たったり、枝が多い藪に突進したが傷はできなかった。
◆曇り止め加工で一切曇らない分レンズ内下に滴がやや溜まる事が有る。
◆廉価で質実剛健の飾り気無しだが高機能で質感も良い。


【▼当方Blog営業で騙されて購入した同志Blog主様】
■週末はMOUNTAIN ■ナタジゴ山自転車 ■クメシンの子供とMTBな日々
苦情は一切お受けしませぬが、各位様充分に躍動され衝撃テスト実施されたし。
以上現場最前線からのインプレッション・リポートでした。


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9/30:カーボンバイク素材革新と造形美考察

2010/09/30(Thu)01:45



自身のカーボンバイクを久しぶりに整備するうち、ふと近年の同素材モデルの進化を知りたくなった。近年スポーツバイク素材革新においてロードバイクはもはやミドルクラスでもカーボンフレームが主流になりつつある。モノコックならではの造形は従来素材よりも加工自由が利き個性を打ち出せるようになる。工業的にいえばモノコックというのは本来ボディそのものであってフレームではないのだが、自転車は車体外装がないので通用する。

炭素繊維開発は1959年の日本発の技術であり、世界に占める日本製品シェア70%強と非常に高い。上位社は東レ・三菱レイヨンなどだが、炭素繊維はそれら社名が示す通り従来扱い素材の化学繊維レーヨンから生成されたものである。そんな先行社が生産ライン仕様を規定しメーカー信頼性担保しているからこそ、他社新規参入は極めて難しいらしい。近年ボーイング社が東レと7000億円の機体開発・供給契約を締結したことが国内企業の優位を現している。

そもそも往年飛行機体で用いる超々ジェラルミン(7000系)を開発したのも自国産業だが、その技術を越える革新をまた国内で果たしたのである。機体を軽量・強化することにより低燃費+高効率を実現するのだが、奇しくも飛行機と同じ推移で7000系アルミからカーボン製へと自転車のほうが先に進化している。
クルマのカーボンシャーシなども超高額で一般人には無縁だが、自身のNRSはルノーF1のサステクノロジーのパテント具現化モデルである。よくよく考えればカーボンチューブから成るジオメトリー全体の仕組みからF1の独立懸架構造体に股がっているのと同じだろう。我ら自転車乗りは少し投資を頑張ればその先端技術の恩恵を得れるのである。



史上初自転車カーボンフレームはLOOKの1986年発売ロードモデルである。そのLOOKもとうとう996FullyというフルサスMTBをデビューさせた。我らMTB乗りから複数ロードバイクを見ると識別はしにくい。ロードレースにおいては競技規制が厳しいので特異なデザインはできないのである。その規制が緩いトライアスロンやMTBは剛性強度さえクリアすれば形状をかなり独創的に出来る。

この素材の特性長所は【形状設計の自由度が高い/比重が小さい/比剛性が高い/振動吸収性も高い】これらの特性により競技車用素材で優位性を誇れるのである。しかし短所として【難加工性/製造コストの高さ/リサイクルの難しさ/溶剤・廃液の処理コスト多大】があるからこそ完成品が高価で取引推移されているのだ。フレーム加工では使用される溶剤毒性より保護が大事で、またファイバー貼り合わせも多重である。作業の複雑さは下記映像でよく理解できる。工業製品というよりまるで工芸品のような手間である。





繊維の織り・重ね方・樹脂混合など多岐開発努力があろうが、繊維の織り重ねだけ見たいと思えば、ただ焚火で燃やせばよいそうだ。しかし樹脂燃焼で有毒ガスが出るらしい。
自身のGiant NRS1 Carbonは2003年製。当時カーボンフレームはモノコックでもなく、肉厚チューブでおそらくバテッド仕様でも無い。なので近年最新モデルより重いのだと思う。カタログ値11.8kgだったがGiant同クラス最新モデルは10kgを切ってしまった。7年の進化は誠に大きいものだ。


2003-Giant Nrs1(11.8kg)

2011-Giant Anthem X(9.8kg)

カーボン特性も知らぬ7年前は激しいトレイルは避けたものだが、しなる様な乗り心地は非常に良く革新的だった。次第に調子に乗りエスカレートし激下りに励んだ。しかし思いのほか剛性は高く、先にFサスペンションがダメになった。【比重が鉄の1/4・強度が10倍】のフレーム素材実験は山岳実地にて果たしてきたのだ。
そして素材革新はXCモデルから始まり、近年メジャーメーカーは軒並みフリーライド・グラビティ系までカーボンモデルをリリースしてきた。リアサスのダンピング進化のお陰でリンク構造もロッキングアーム(直押し)でシンプルになった分、造形の制限からも解放されたように感じる。


GT Force Carbon Pro

Yeti As R Carbon

Tomac Carbidesl1

Trek Top Fuel 99ss

Lapierre Zesty914

Scott Genius Limited Carbon

Look 996Fully

Specialized S-Wotks Enduro

Cannondale Jekyll Ultimate

Santa Cruz Nomad Carbon

Rocky Mountain Altitude90

個性ある品種を比べると造形の独創的様相が良く分かる。自身の旧来NSR1が妙に素朴に思えるものだ。これまであまり気にしなかった分その造形進化は目を奪うものと思える。ロードレースではもはやカーボンモデルでないと勝てず、またMTB-XCでもカーボンフルサスが優位になっている。
このような新世代モデルに乗ればさらに躍動できると錯覚できるもの。しかし一番魅力に思えるRocky Mountain Altitude90などはフレームだけで40万円する。現車が壊れれば買えるのに...と欲が出る位カッコよろしい。しかしだ、現カーボンモデルはヤレぬどころか当分壊れてくれないのである...。


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9/27:初秋お山の運動会・障害物競走の巻

2010/09/27(Mon)14:00









9/26埼玉辺境の長大縦走へ6名集う。900mピークはかなり涼しく、運動会の朝の張りつめた空気を想う。初夏に新たに拓いた導入よりいざなうが純下り人M君を先頭にするものだから猪突猛進。分岐を通りすぎるわ皆をブッチぎるわ。各所の景観案内も勢いで止めてもうグングン駆けた。傾斜が緩い直線ルートが多いため、隊列の絶対速度が上がる。トレイルラン最適期に進入した事を実感し皆騒ぐ。





しかし中盤以降は亜熱帯ジャングルランでことのほかクモの巣攻撃にあう。先頭者の顔面は未亡人のベールのようになり、また冒頭M君号のペダルが緩み飛んだり、無数の倒木にみまわれたり。同山系有数の快速路のはずが、数々の障害をやけくそで楽しむばかりなり。最初は速いと思えた道程もゴールまでは4時間もかけたのだった。着いた里でアキアカネのトンボを仰ぎながら我らの運動会は無事終えた。


⇒mtrweb写真記録【9/26:初秋お山の運動会 障害物競走編】


■9/26障害物競争部隊BLOG=◆syg雑記R2 ◆WHITE OUT
この度初参加の【◆週末はMOUNTAIN:ARA氏】は弊Blog【スタイリッシュ厳選ゴーグル紹介】を見て購入報告に追い参加表明頂いた相当な山バカ様。彼のフィット感抜群のモデルは前に購入し人に譲った同種。その高性能を確信し再び購入注文してしまった...。






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9/20:【EUROBIKE-2010】私的本位レビュー

2010/09/20(Mon)00:00




















昨8/31から5日間開催されたサイクルショーEUROBIKE2010。欧州でもバイク人口は増大し、年々拡張する展示規模は世界最大。USインターバイクの4倍以上あるそうだ。なのに国内WEBメディアはロードニーズ向けばかりでMTB展示を取り上げない。それは日本国内未入荷メーカーも多く流通なければ、商業ベースに乗らぬということだろうが。

欧州メーカーのMTB仕様も個性あるもので、私的興味を惹くアイテムだけPicasa & Flickrサイトで収集。自身の嗜好は各部スタイル+パーツディテール機能美を求める傾向にある。そんなこだわりが無ければこの嗜みを続ける意味は無い。欧州マイスター魂を垣間見れば、やはりクルマ同様にUSブランドよりギミックの詰めが精巧だと感じる。羨望対象はより優美に、そして高価に...。またきりも無く自身を誘惑するのであった。

ご興味のモデルは【▼メーカー別ビデオリスト】からどうぞ。
⇒Geschnittene Videos: Eurobike2010















【私的お気に入りアイテム】















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9/9:高速スパイラル・ジャンクション映像記録

2010/09/09(Thu)01:13



先週末の遠征山行きにて今春出来た首都高・中央環状大橋JCTを通った。そのスタイルは従来クローバ型でなく上下線W重層ループ構造になる。それを国立競技場規模の円柱ビルに収め、また屋上は緑化公園になり用地有効活用するらしい。レインボーブリッジ等ループ橋などは馴染みだが、インドア多重スパイラルは他に無い。ループ3周回し高度70m下り地下高速に結ぶのだが、無意識でいると長いカーブトンネルとしか思えないだろう。1分も回り続けエンジン音が響くなか、また2車線あり並走車がいたら怖いもの。





▼景色無く外壁面だと周回数不明になる。爆音緊迫スパイラル映像をどうぞ。




回るうち遠心力で車載MTBは暴れ放題。同伴貴兄も激山DHよりスリリングだと言う。カッ飛びドライバーには痛快緊迫アトラクションなのだ。併せて近未来的サイバーパンクなこの地下環状線は、自分達の遠征山行きには利便あるバイパスである。その威容に触れあらためて日本の土木技術は偉大なりと感心するのであった。

⇒【首都高速・中央環状線インフォメーション】 


【おまけ】これを見た貴方はきっとマネをするはず。練習すれば出来るが、
凄くうるさいので要注意。上手く出来れば気分はもうF1レーサーなり。



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9/6:雲上の勇士・霊峰DHに散るの巻

2010/09/06(Mon)15:43






9/5(日)甲斐の国・芙蓉峰山麓は快晴。まずは目指す峰の1600mの断層大岩盤に寄り砂丘登りで準備運動。いよいよ2000m越えの降下地点はあわや雲の中。全8名うち当山初走6名を砂礫のアリ地獄に落とす。当日は路面乾燥し過ぎタイヤ埋没率が高い。激降下の緊張ほぐれた辺りで油断し各位砂に呑まれる。そんなお砂掘りの様子に笑えば、自身も立ちごけで埋まったり、とても仲間にお構いできず。初盤5km行程はパニックランのパレードになる。






やがて霧雲も晴れ下界が見える頃、各位自身の置かれたステージをまじまじと眺める。麓の10km先ゴールを示せばただ遠い目で茫然とするばかり。中盤以降のジャングル走でも威容を感じ、ここでも右へ左へ障害物を避け大変忙しい。行程の乗車降下率はすこぶる高いが、大きく深い掘割の溝を避け、「地割れの黙示録」で進むがドタバタゲリラは次々に難関に散る。14km・3時間半の自制心・集中力消耗は終着原野で解放される。あぁ振り返えり賢明の姿は誇らしきもの。諸兄達成の安堵に浸るのである。

⇒mtrweb写真記録【9/5:雲上の勇士・霊峰DHに散る 編】

[義勇参戦BLOG主諸氏]
⇒【Oh!my!yama!:山賊氏】 ⇒【syg雑記R2:シゲピン氏】
⇒【WHITE OUT:nodasyu氏】 ⇒【トメルコト アタワズ:不可止氏】
[諸氏に捧ぐ:銀輪勇士の歌]
見たか銀輪 この勇士 人を笑わば 己も果てる 偉大なるべし このアホさ






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