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7/22:開拓道再来と藪抜け爆走の巻

2010/07/22(Thu)00:05







7/19は前日に引き続き同山系に到来。本来18日同行予定の【ROAM:Dera氏】が来れず、補填+自身復習を兼ね再来となる。同山連日走は滅多に無いが、開拓路で縦走完結でき満足ひとしおだった。Dera氏盟友DHキャリア積んだ【トメルコト アタワズ:不可止氏】にも登場頂いたので快走になると善き予感大なり。

しかしスタート800m標高でも前日より暑かったが、かわりに路面状態は乾き滑らず。この日は前回地図上半分の距離だが、同じ晴れでも1日でコンディションがベストに変わることに感心する。大岩地帯を避ける巻き道では岩がゴロゴロ転がり気が抜けない。しかし調子に乗り初めから高速ランだったので、ハードテール君は腕がシビレたかもしれない。









中盤以降はほぼ深い林間なので日照りに合わず、乗車率が高いので暑さはしのげた。撮影も省き調子に乗り駆けたので昨日よりさらに俊足。だが里に近づく頃に林間開け、夏空に加え蝉の音が暑さを増すよう。炎天下でバテぬようまた林間に逃げた。しかし200m標高に下れば、大シダ藪は深く時にハブまでに絡む。

終盤また豪速で締めようと登り返し前日パスした弓立山に登頂。以降天然コースターをハシャギ進むが、ここが初めての2名も着実に駆け誰も転倒しなかった。また薮が増しやがてトレイル・ゴール手前で道が沢になり、大倒木連続くぐりのフィニッシュとなった。あぁ短き1st夏休みは障害物競走で締めくくりなり。

⇒mtrweb Vol.16【7/19:開拓道再来と藪抜け爆走 編】








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7/20:懐かしき天文台より新道発掘の巻

2010/07/20(Tue)17:46









7/18当初は秩父滝沢パークに行くはずが、平地猛暑を避けるよう行き先を奥武蔵辺境の堂平山・勝負平に変更する。ピークには「眺望関東一」と冗談な看板が書かれるが、その賛辞割り引いても眺望パノラマは圧巻である。望む対向の大霧山・秩父高原は威容だが、それよりも100m以上高いのである。
一帯はパラグライダーの飛場でもあり、良風の通り道ゆえ広大芝地は下界より5度位は涼しい。心地良すぎて昼食含め1時間近く寛ぎ和むグウタラさであった。11年前の初登頂では国立天文台しかなかった。その観測主体は近年ハワイに移ったそうだ。5年ぶりに来れば観測所跡地に立派なキャンプ施設が出来ていた。









さてピークからは四方向降下できるが導入は分かりにくい。北側へは富士見パノラマのように芝地頂上から末端へ向かい笠山方面に降りて行く。大藪の壁をぶち抜いて豪快な下りがすぐ始まる。しかし雨後急傾斜はまだ濡れ滑るので、途中から戻り南側に方向を変える。先に進むうち白石・高篠・大野・刈場坂四峠を経てぶな峠を過ぎた脇に廃道を見つけた。地図に無い七曲峠の延長なのか?かつて藪だらけで入れなかったはずだが、これは必ず大岩巻道に繋がると確信する。

腐葉土積もったはそのワイルドな道はやがて明るく広がり、目論み通りの道へ接続成功する。従来難所を巻きでパスするので尾根縦走がやたら早い。しかし勝負平で遊び過ぎたので予定オーバー。快走と思いきや6時間近く山中に居たのだ。尾根末端の弓立山を越えられず、八幡山神社脇へエスケープした。終着麓の猛暑はやはり激しく、もはや盛夏の山里なり。懐かしの頂きから開拓の道を巡り新旧の喜びを得た道中であった。

⇒mtrweb Vol.15【7/18:懐かしき天文台より新道発掘 編】










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7/12:あぁ我が心の神保町散策記

2010/07/12(Mon)17:55















昨土曜は山往き予定を外したが、思いのほか晴れ肩透かしを食らう。そこで何か正反対の文化嗜好を求めて懐かしの街・神保町へ出向いた。
聖橋から駿河台を抜け古書街に着くが竹橋側は再開発されている。ここに来て新たな物は興味あらず不変な物に触れたし。界隈は老舗飲食店が未だ頑張って残り、千代田区と思えぬほど物価の安さも健在。今でも600円で立派な定食を得れる。なにせこの街に八年勤務二千日以上も通った若輩の自分は助けられた。





そして出版社通いのしがないデザイナーでも古書ならば美術本・洋書にも手が届いた。昼休み一杯の立ち読みで得た無益な知恵も数知れず、その挙げ句パンを事務所暗室でかじる様な日も多々あった。広告デザインでの表現案の想起するにも、この世界一の書店街が自分のアイデア図書館だったのである。同時に自分も表現者として本を作りたいと妄想した時代でもあった。

生活にまつわる写真・文章記録はこの頃に身に着く。人は歓喜・感動を基に成長するが、それさえやがて忘却していく。山で遊ぶにも「思いだせぬ出来事は消耗に過ぎず。記録なくば学習出来ず」が信条。それをして充実感を確信できるのである。
そんな学習の場へ久しくに再来すれば街の魅力を客観視できた。時を経て拘りある佇まいを変えない人達が集う街。そんな文化的な街は稀だ。





ふと立ち入る書店に三島由紀夫・薔薇刑があった。そこでかつて取引先で懇意賜った御仁の三島義勇隊・盾の会への心酔話を思いだす。「三島はピエールカルダンに軍服を作らせ百名分を自腹で支給した」「当時は極右・極左運動が盛んだった」など繰り返し聞かされた。その方の言い付けは厳しく、規律や精緻な作業を求められたのである。

光陰矢のごとし。月日は百代の過客というか。そんな方々も職場勇退された。振り向けば最も賢明に過ごした時代だった。文化の担い手方のお陰で職務にて活かされたのだ。いにしえの街を巡り、忘却から蘇る記憶を懐かしむ。そんな心の里帰り的散策だった。















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7/8:世界のペダルから【北台湾OFFROAD団】

2010/07/08(Thu)00:32



久々に弊Blogへのアクセスログを確認するとリンク元筆頭はYoutube経由、次にブックマーク経由になっていた。外語別では英語に次ぎ中国語が増え、よくよく調べると中国語ホストは全てTW=台湾だった。
それに追いタイミング良くYoutube友達の台北・阿海氏より動画評価を頂く。それも日本語で「日本の山で乗りたい」など添え伝えてくれた。プロフィールにおいて同年代+同B型+同じJamis Bikeなので近親感を得るのだった。



スポーツバイク世界最大生産を誇る台湾については、10年前の旅行の想い出がある。その時は台風害激しく街は荒れ放題で、市街を見渡してもMTBはルック車ばかりだった。そんな国でブランド車OEMが盛業なのかは分からなかった。
観光ではこの日本旅行者に対して親切な市民方に安堵した。食堂では初めてのカエル料理の食べ方を隣席の人に教わり、また街路で故宮の所在尋ねれば「ニッポンジン?」と微笑み案内してくれた。書店にも驚くほど日本雑誌が有った。



阿海氏Blog URLもtokaidou-shinkansen(東海道新幹線)?!と命名するほどの日本贔屓に感心するもの。またその仲間【北台湾OFFROAD団】活動を見て、想像以上の高級機揃えにも目を見張るばかり。彼らの活動自体もハイレベル。また九州ほどの国土に高山があるのかと思いきや、日本では知られない台湾最高峰・玉山は3952mと富士山を凌ぐのだ。その旧日本語名は真珠湾攻撃暗号文「ニイタカヤマ...ノボレ」の新高山である。




▲(+)=Hi Speed Play

本来趣味で高価なスポーツバイクを嗜むことは、G20クラスの経済発展国でしか実現できないこと。途上国では自転車は基本的に生活道具なのだ。またいくら都市でも香港・ソウル等は煩雑交通事情で坂も多く一般人は自転車さえ乗れない。台湾同志達は社会発展ともに一大生産地の強みで高級機を得られるのだろう。

また産業取引においてシマノの世界最大顧客はジャイアント社。しかしこの社はSRAMコンポ事業も営むのにシマノ部品納入をやめない。その相互品質を認め合うフェア精神は関心すべき事。他国産業では考えられない互恵関係である。かつて神戸の華僑友人=宋閥(宋時代移民してきた華僑)子孫から聞いた、台湾人の持つ清廉潔白な素養は、中国本土人が学ぶべき姿勢だと言っていた。他半導体なども同様で産業発展が国民資質を物語っている。

そして日本向け完成車は地の利あり一番早く輸出納品してくれる恩恵を受けている。今や台湾車体と日本部品が無ければ世界のサイクリストは困るのだ。だから中華民国・台湾が運命共同体で兄弟国の様に思えるのである。阿海氏への返信には「貴国産業発展のおかげで、私たちはMTB活動が継続できます。そのことに感謝します」と書き告げた。西方島国アジアの勇者「台灣單車人加油」。

【北台灣OFFROAD團・阿海氏Blog:阿海的不入格】http://tw.myblog.yahoo.com/tokaidou-shinkansen/





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7/5:奥多摩驚喜のスライダー降下の巻

2010/07/05(Mon)13:51







7/4早朝雨だった。仲間より伺い電話がかかるが、シングルトラックは難儀か?そんな憂慮で低山に行き先変更。しかし奥多摩に近づくにつれ予報外れた晴れ間に驚く。その機運好転に気を良くし、当初目論みの1084m峰に軌道修正。
前夜の降雨高湿度により押し登りでは随分蒸し暑かったが、中継峠では天然恵みの霧に包まれ体冷やされる。当日参加貴兄は威勢が良く登りも強い。足場も濡れ滑るのに当山来歴最速で登頂できた。再び晴れ渡った狭いピークではまた涼しく皆和んだ。







しかしだ縦走する尾根上部は濡れ気味粘土質。各位まるで押し出されたトコロ天の如く滑り落ちる。四苦八苦で中盤ではみな学習したか、逆ハン・ドリフト状態で器用に下っていく。果敢なアタックで崖下に愛車転落させた【ROAM:Dera氏】は苦にもせずトラブルを楽しんでいた。登り下りハイポテンシャルの【ARMADA 自転車部:やました氏】は初山ながら動じず駆ける。ハードテールのクラック入りも忘れツカカツ氏は弾けまくり。初登場・ベロロ軍曹氏も奮闘し駆けるが全くめげず問題なし。ハイテンションなドタバタで、あぁ雨期の憂いもどこへやら。難有れど夢中になれる暴走スライダーな山往きだった。







⇒mtrweb Vol.14【7/4:奥多摩驚喜のスライダー降下編】


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6/28:熱帯山稜探索魂の巻

2010/06/28(Mon)14:05






半月前の6/6は奥多摩前衛山系へ出向き東尾根直降下したが、6/27は同山系第2ピークから北東向きの尾根を進む。しかし本日は高湿度で明晰欠かす気配あり。グローブ忘れ2名+弁当忘れ1名とボケ気味発進をする始末。前日降雨のせいで濡れ気味路面だが滑り騒ぎながら度胸試しで下る。
次第に空は晴れるが中継鉄塔を見誤ったようで支尾根に落ちていく。とんだロスをしたが初同行の【syg雑記R2:Shige氏】の挺身捜索降下にてその間違えを確信。彼にはその後もGPS捜索で心強い役割をして頂く。後半行程は高湿度で熱帯林の様。皆飲料を枯らすほどの暑さにうだる。以降は調子よく進んでいたつもりだが、稜線からまた進路を外れ急斜直滑降してしまう。
街道まで吐き出されては登り返すこと難儀となる。行程3km余すところで今日は完決にした。里から仰ぐ空はすっかり蒼く夏の様。知らぬうちに日焼けまでしていた。8kmは駆けたが探索行は難しいから面白い。久しぶりの迷走にて探索学習ができたようだった。

⇒mtrweb写真記録Vol.13【6/27:熱帯山稜探索魂 編】







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6/17:ペダリングの科学と学習【転倒虫防止編】

2010/06/17(Thu)00:01



先週末の山行きで数々大転倒を目撃したが、その帰路会食にて達人君の経歴で怪我・骨折体験+要因なども聞いた。彼らのアタック魂には感服だったが、けして感心は出来ぬもの。そして後日に活動ムービー歴作を眺めつつ事故防止策は無いものか思慮するのだ。
仲間達の転倒寸前着地プロセスを解析すれば、集中不足・不注意も多々ある。そんな各位の奮闘をさらにスローで注視すると、それ以前の[基本的スタンス=ペダル位置相違]で危機回避策があると判別できてきた。



伴に駆けた諸兄達もDHプロライダーもペダル水平位置で[右前=左後]が多勢であった。その傾向は下記条件から成立すると分かってくる。
【左右ぺダル位置別動作比較】
1.MTBに跨る際は「左側から乗り降りする」が基本であり、
 どうせなら慣れた左へ倒れたいとの意識が働く。
2.踏み出しペダルは絶対に右だから右前の方が加速リズムを掴み易い。
3.制動時には前方回転不能なうえ、フリーハブのため逆転方向にしか
 ペダルは降ろせず、地に近いペダルを降ろし足着きをする。
4.左に降りるに[右前]だと後ろに90度だけ廻し降ろせばよい。
 [左前]では道理だと90度×3=270度後回転しないと下支点に降ろせない。
5.実際の左前者は270度後回転など間に合わず、左クランク上支点から左足を
 振り落とす傾向。車体共に振れ角が深く余計な動作をせざるを得ない。

【参照:左降り前提でのフリーハブ特性と運動効率相関作図】


このため仲間内での年間・転倒大賞上位は左前者が多いのか?偶然にしても確率的に派手な転倒傾向ではある。しかしこの[右前有利]は横方向平坦な難所の制動時に限ること。巡行時では支障が無い。問題は右前・左前に関わらず倒れる側での着地の俊敏さなのだ。判別材料として上・下支点側に倒れるケース別動画を組めば、この二者間の比較で絶対境界が露見するのである。


【クランク上下支点別・動作比較】



このように上支点側に倒れるとバランスを崩す。難所では倒れる側のクランク下支点にあることでダメージを抑えられる。水平位置は右前保持だけでもダメであり、臨機応変に前出しペダルをシフトしていくこと。要は制動時の車体傾きに応じクランク位置を的確にスイッチするべきということである。
この課題は機械と一体化し運動すべき我らの宿命なのだが、状況変化でのペダリング矯正は経歴長いほど癖が着き難しい。これらは日常ロードランでは気にも留めない概念だが、トレイルでは危機回避の知恵になる。今一度基本に帰り自己診断すれば安全運転+スキルアップへの意識に繋がることだろう。



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