6/3:【お空の科学】オーバー・ザ・レインボウ
2009/06/03(Wed)00:32
私は少年時代ただボケっと空を仰ぐのが好きでした。そして父の天体望遠鏡で観測ごっこをし、流星群をベランダで朝まで見送ったこともあり、不思議に思えば宇宙や空の現象を図鑑で調べたものです。
後年今となり山走りに行くたび雲の動きを追い天候予測したりしますが、雨後には時折虹が見られます。そのレインボウの語源は雨(rain)弓(bow)で、雨によってできる弓と言う意味です。日本では虹は7色と数えますが、他国は6色・5色で数えられるといいます。
そんな虹の中にもふと意識をすると不思議なデザインの物も現れます。また虹と間違える一般に名称があまり知られてない超現象もあります。以下に調べたことと私が撮った写真含め分かりやすいお空の科学としてご覧ください。
【日暈・ひのかさ:ハロー】
太陽に薄雲がかかった際に光の輪が現れる大気光学現象。暈は雲を形成する氷晶がプリズムとして働き、太陽光が氷晶中を通す際に屈折されることで発生する。光環・光冠と呼ばれたりする。
【環水平アーク:タンジェントアーク】
虹は太陽光が空中の水滴で屈折・反射することで起こり、太陽と反対側に見える。この環水平アーク(水平環)は氷の結晶で光が屈折して起こり太陽と同じ側に発生する。関東では夏至を挟んだ半年間に現れる。日本古来では彩雲とも呼ばれる。
【環天頂アーク:ラテラルアーク】
環水平とは違い天頂の太陽寄りに見られ、太陽のある側に環水平弧の向きが逆に接して見られることが環天頂アーク(ラテラルアーク)という。太陽高度が高くなるにつれて弧も大きくなる。天頂孤・逆さ虹とも言われる。
以上三様は形を不思議に思わなければ、単に虹だろうと間違えるものです。
【幻日:モックサン】
幻日は太陽から約22度離れた同高度の位置に現れる。雲中に六角板状氷晶があり風が弱い場合、氷晶は落下の際の空気抵抗のために地面に対してほぼ水平に浮かぶ。 高い山や飛行機から見られることもある。
【幻日環・サンドッグライト】
幻日が氷晶内太陽光の屈折によって起こる現象であるのに対し、幻日環(サンドッグライト)は氷晶表面での太陽光の反射によって起こり、天頂を中心として太陽を通る光の輪が見られる。幻日のように虹色にはならない。極地では太陽が水平線に近づく時に左右・天頂に明解に現れる。
【Over The Rainbow】by Judy Garland オズの魔法使いより
またいつか雨後に足を止め、ペダルを止め、また窓を明け空を眺めましょう。憂鬱な雨の後に虹を見れば希望を抱かせるもの。仰ぐ空に心豊かなる光景と出逢えますように。
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学習しました。
2009/06/03(Wed)10:07
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