2/24:梅花絢爛の富士山を往く。
2010/02/24(Wed)00:00
本来なら昨2/21奥武蔵山系に往けるはずが、目的地が積雪気味で行けずじまい。代わりにと梅開花を見に清瀬の丘陵地帯に出向く。以前から寄りたかった名刹の長源寺・長命寺に途中参り、また後の水天宮では初めて見る珍しい天頂三角の明神型鳥居に感心するのだった。境内要所には小ぶりな梅花がけなげにほころんでいた。こうして和の心持ちにて目的の富士山に向かうのである。
そして迷いながらも3年ぶりに富士山麓に到着。と言いつつそこは富士信仰に由来する[中里・富士塚]なり。江戸時代には富士山参拝は庶民にとって夢であったが、女人・老人・子供は行けるものではない。富士山だけでなく日本中の信仰対象の高山は、維新まで女人禁制であったという。
代わりに誰でも参拝できるよう個々の町村にできたのが富士の形をした塚。今でも小さなもの含め主に首都圏に58箇所もあるといわれ、併せて富士山遙拝所として建つのが浅間神社だったのだそう。奥多摩山系によく同名神社があるのだが、全て富士信仰のためのものと理解納得。登った塚はたったの標高11mでも富士の頂きと思うと誇らしく思えるもの。やはり山馬鹿と煙は高いところが好きなり。
そして界隈に散在する梅林に着けども満開ではなかった。まだ多くが紅を蓄える蕾が今開くかとはらんでいる。桜見の場は混雑が常だが、梅見時は冷えるので混むことがなし。誰にも遠慮せず木々を漂えるというもの。
天に向かう枝先の「蕾」は希望で「花」は夢開くがごとし。冬ごもりより今は春へと咲くやこの花。可憐な花弁芳しきこと、いと嬉しく励まされることなり。
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桜はまだかいな。
2010/02/25(Thu)00:42
果敢な山活動のかたわら、梅の句まで歌われ風流ですなぁ。
No.1|by ガテン山|
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