6/10:天空のキュビズム【2010大鉄塔展】
2010/06/10(Thu)14:24
遠いむかし少年の頃、空を伝う電線の行方を追うサイクリングをしたことがある。「何がどのように使われ、どのような事を行うか」そんなサイエンスを基に想像を巡らせることが好きだった。その無謀な好奇心が今もなおトレイル探索に反映しているのだが、自身の行動の根本はまるで進化していないと気付く。
様々な山系巡るうち送電線を導く大鉄塔に出くわすが、それは延大な尾根探索する際に最も充てになる位置座標になるもの。それには個々に「新所沢線25番鉄塔」等名前があり同時に構造体住所であるから無線マニア同志の交信指標にもなっている。
それら立地は大概ひらけ道程休息地にもなり、思わぬ恩恵をその存在から得ているのだ。登山道行程では眺望・自然をよく撮り収めるが特異造形の鉄塔も記録していた。
▲鉄塔立地を見上げた伐採帯
昨5月半ばには山行き道程で初めて鉄塔造成工事を見かけた。資材運搬のために立地を結ぶ斜面は直行伐採しロープウェイまで架設する。近年では脚部基礎接合ボルトは人為的抜取り防止の丸型特殊形状になり専用工具がないと脱着できなくしている。今や電力線は高周波数データ通信インフラとしても進化しているというが、実地にて高地建造物の成りたち見れば膨大労力・資金が掛かるものと驚いたものだった。
▲抜取り防止構造ボルト
▲立地から資材運搬装置に下る
自宅北方面辺りには超高圧変電所や大鉄塔群地帯も有る。そこに鎮座する[巨大蓄電器・碍子形遮断器]のサイバーパンクなSF的造形は好奇の対象に映る。その形に見入れば未来兵器かのような脅威を感ずるもの。
また鉄塔を仰ぎげば天空キャンバスを縦横に仕切る鋼材ラインに【キュビズム的構成】を発見できる。「天に張る幾何学なクモの巣は、自身に迫り捕えるが如く...」そんな抽象と具体を交錯させる空想遊びをしてしまうのであった。
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No.317|▲○Report & Plan|Comment(2)|Trackback()
空高く、そびえたつ物
2010/06/14(Mon)21:20
いい感じです。
最近山の写真ばかりでしたので、久々ですかね。
No.2|by 泉の湧き出る森を彷徨う吟遊詩人|
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