6/17:ペダリングの科学と学習【転倒虫防止編】
2010/06/17(Thu)00:01
先週末の山行きで数々大転倒を目撃したが、その帰路会食にて達人君の経歴で怪我・骨折体験+要因なども聞いた。彼らのアタック魂には感服だったが、けして感心は出来ぬもの。そして後日に活動ムービー歴作を眺めつつ事故防止策は無いものか思慮するのだ。
仲間達の転倒寸前着地プロセスを解析すれば、集中不足・不注意も多々ある。そんな各位の奮闘をさらにスローで注視すると、それ以前の[基本的スタンス=ペダル位置相違]で危機回避策があると判別できてきた。
伴に駆けた諸兄達もDHプロライダーもペダル水平位置で[右前=左後]が多勢であった。その傾向は下記条件から成立すると分かってくる。
【左右ぺダル位置別動作比較】
1.MTBに跨る際は「左側から乗り降りする」が基本であり、
どうせなら慣れた左へ倒れたいとの意識が働く。
2.踏み出しペダルは絶対に右だから右前の方が加速リズムを掴み易い。
3.制動時には前方回転不能なうえ、フリーハブのため逆転方向にしか
ペダルは降ろせず、地に近いペダルを降ろし足着きをする。
4.左に降りるに[右前]だと後ろに90度だけ廻し降ろせばよい。
[左前]では道理だと90度×3=270度後回転しないと下支点に降ろせない。
5.実際の左前者は270度後回転など間に合わず、左クランク上支点から左足を
振り落とす傾向。車体共に振れ角が深く余計な動作をせざるを得ない。
【参照:左降り前提でのフリーハブ特性と運動効率相関作図】
このため仲間内での年間・転倒大賞上位は左前者が多いのか?偶然にしても確率的に派手な転倒傾向ではある。しかしこの[右前有利]は横方向平坦な難所の制動時に限ること。巡行時では支障が無い。問題は右前・左前に関わらず倒れる側での着地の俊敏さなのだ。判別材料として上・下支点側に倒れるケース別動画を組めば、この二者間の比較で絶対境界が露見するのである。
【クランク上下支点別・動作比較】
このように上支点側に倒れるとバランスを崩す。難所では倒れる側のクランク下支点にあることでダメージを抑えられる。水平位置は右前保持だけでもダメであり、臨機応変に前出しペダルをシフトしていくこと。要は制動時の車体傾きに応じクランク位置を的確にスイッチするべきということである。
この課題は機械と一体化し運動すべき我らの宿命なのだが、状況変化でのペダリング矯正は経歴長いほど癖が着き難しい。これらは日常ロードランでは気にも留めない概念だが、トレイルでは危機回避の知恵になる。今一度基本に帰り自己診断すれば安全運転+スキルアップへの意識に繋がることだろう。
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No.319|▲○Report & Plan|Comment(6)|Trackback()
無題
2010/06/17(Thu)03:02
ふーむ、勉強になりました。
No.1|by guttsuan|
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