7/26:【山ガール】における待望論と社会学
2010/07/26(Mon)00:00
昨今女性に流行したフワフワした服装スタイルの「森ガール」ブームが落ち着き、それに続くよう「山ガール」が増える兆しあり。それは従来のアウトドアブランドだけをまとう女子とは違い、ストリートカジュアルとアウトドアアイテムをコーディネートするという。森から山へ向かった彼女らの動機を【日経ウーマン「山ガール」始めました】から抜粋してみると、
▲どうやら1000m以下の低い山もたくさんあるらしい。
▲スニーカー山と呼ばれるような、軽いハイキング気分でいける山も。
▲山の近くには、温泉があるところも多く、美味しいお店もあるらしい。
▲女性向けのウエアが、カラフルでオシャレになってきている。
▲日帰りで3時間くらいのコースなら、荷物も比較的少なくて済む 。
要約すれば[お洒落で気軽に健康的]につきるようだ。先月御岳山ケーブルカーにてそんな山ガールらしき御一行がいた。それは[4月に街で見る新卒社員]のように落ち着きが無く、山の恐れを知らぬ雰囲気であるが、その健全さには好感が持てたものだ。
その傾向に先立ち一年前位からランドネ等アウトドア・スタイルマガジンが次々と創刊され、一般紙の特集も増えている。「お洒落な山ガール急増!スカートにレギンスで登りたい」「街でもアウトドアスタイル」...などと煽り、関連アイテムも豊富に紹介されている。
そんな兆候も意識せず、先日に小川町スポーツ用品街に行ったが、登山用品店はフロア大拡張も見られ客入り盛況。パタゴニア直営店なども出来ていた。店のはしごでもずっと同行する山ガール予備軍がいた。そんな攻勢にマリンスポーツ店はどこへ行ったかと思ったくらい。目当てのリュック類も10年前よりも膨大バリエーションが有る事に驚いた。
もはやブームを越え多様な層に支持される[登山・トレッキング・トレラン]の大需要に従い、必要とされるブランド・アイテムの品質・機能は向上しユーザー層に確実に認知支持されている。そしてよりライトな仕様は薄く丈夫で動きやすく、多くのスポーツサイクリストにも重宝されているはず。
そこで昨週末、専門職人【ハリウッドランチマーケット】デザイン担当の当方実弟にアウトドア系にまつわる時流を聞けば、かなり前からスポーツ・アウトドア系アイテムは街着としても浸透しており、特にFUJIロックなど野外コンサートに通う層にはアウトドアウェアが天候変化に対応しやすく定着したという。彼らには意外と高価なゴアテックス・マウンパやトレッキングシューズなどが人気で本格志向があるらしい。
このようなムーブメントに自分が期待するのは流行製品購買力の高い若年女性が「山ガール」となり、遊ぶべきシーンで乗れるMTB需要に繋がるようにと考えるから。女性におけるブームは世に一番伝わり易いのである。その影響で男女隔たりなく需要拡大すれば業界も多様車種・機材開発をするに違いなく、我々がMTBの少ないショップでショボくれる事も無くなるのである。
また広範マーケティング視点から↑年季入り山ガール様方は、流行に先んじて登山用品購買に多大貢献していることは間違いない。そのうえデジタル一眼と三脚を抱えて眺望・紅葉など撮りまくる姿をよく見かけ圧倒されたものだ。そんな登山ブームのお陰で首都圏の山道整備は進み快適化したことも確かである。
そして家族の関係性において、父・息子とは違い母・娘は買物同行が多く友達化するのだから、趣向の影響もされ易いはずである。なので我々が山で出会うお母様とお父様にも健全な印象を与えることが肝要。「爽やかに挨拶、優しく対応」そんなことが「娘のMTB要求に反対しないこと」に繋がる重要な行動なり。
以前山頂で我ら愛車に興味示す↑壮年紳士に乗って頂いた事がある。それは大そう喜ばれたが、山ガールでも同様以上だと思う。オンロードではこの様なシチュエーションは有り得ないこと。見知らぬ人と挨拶交わせることが登山においてコミュニケーション最大要点であろう。その利点を活かし同志方もMTB啓蒙を繰り広げて頂きたいもの。そんな積み重ねが社会においての理想的な意志循環に繋がる。我らがもっとハッピーになるには理解者を増やすしかないのである。
そういった時流を自分も意識し目指せ[山ボーイ+α?]で夏山ウェアを一新購入してしまった。どうか山ガールさん伴に我々の味方に成るべく方々が増え、マウンテンバイクを沢山買ってもらえますように。
▼応援クリックお願いします。
No.330|▲○Report & Plan|Comment(8)|Trackback()
無題
2010/07/26(Mon)10:10
No.1|by kei|
URL|Mail|Edit