11/8:TDW2010【自転車共生型社会考察】
2010/11/08(Mon)14:07
TDW2010 - 東京デザイナーズウィーク2010
くらしと環境のデザイン展 LOVE BLUE:10/29~11/3
今年で25回目の東京デザイナーズウィークは、建築・インテリア・ファッション・インダストリー・グラフィックなど多様ジャンルが融合した創作デザイン・エキジビジョン。昨祝日11/3に青山会場屋外展示に出向いた。今年のテーマは「くらしの環境」と位置づけし、人の心にも優しく映るデザインが増えたように思う。
また生活環境改善の象徴として自転車文化もフューチャーしている。例年よりも企業展示・試乗会・セッションも規模が大きくなったようだ。昨今売れ筋の電動自転車出荷台数もオートバイを越えたらしく、脱石油の潮流は加速している。その現象は健康志向を具現化する生活道具としても定着しており、自転車文化の亜流を形成して単なるブームでは終わらないであろう。
その新たな価値観は従来のオートバイライダーやカーマニアが持つ「スピードを金で買う」「大きさは豊かさ」の意識とは違い、「自分の力で出来る事を確かめる」ような概念に結びついているのだろう。自身の山走り仲間もそうだが、そういう価値に気づいたサイクリスト同志が手堅い嗜好別コミュニティを形成していると思われる。
東京を世界に誇れるスタイリッシュな自転車都市にするためのX2 TOKYOという企画提案も有った。欧州では都市交通をサイクリスト共生型にかなり以前からシフトしており、日本はこの点後進国である。車道において安全に自転車を走らせるという概念が全くないのだ。前を行く自転車にクラクションを鳴らすドライバーも旧態意識の現れである。
いずれエネルギー危機を迎えるのだろうが、いち早く理想的な自転車共生型の交通社会が形成される事をのぞむばかりだ。X2 TOKYOで自転車再利用展示をしていた明和電機・土佐氏のブリジストン自転車工場見学映像があった。まだ手堅い国内製造がされている事とその現場の健全さに感心した。
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No.357|▲○Report & Plan|Comment(2)|Trackback()
日本の自転車の未来
2010/11/10(Wed)12:33
ずいぶん前の話ですが、オートバイもノーマルで軽く300km/h超で走る初代のスズキの隼など、欧州の規制がかかり、丸くなりました。
スピードを金で買う、そういう価値観は、変遷していきますね。またいつの日か来るでしょうけれど。
デンマークの環境相が、この間、東京は自転車に適した街だけれど、改善の余地が多いと言っていましたね。
日本もデンマークのようになれば、とても嬉しいのですが、あちらが起伏の少ない地形であるという差異を控除しても、東京がコペンハーゲンになることはないと個人的に思っています。
価値観の違いなんでしょうね。
コンビニのゴミ箱に、家庭ゴミを捨てていくモラルのなさがあふれるこの街で、まず求められるのは、ドイツのように小学校の頃から授業で空き瓶の再利用などを日常的に学んでいく教育の充実化が優先されると思います。
モラルを学んで初めて、お互いが譲り合える互譲の精神が生まれ、自転車と車などの共存が可能になるのではと考えています。
現時点では、それはとても難しい。
ここに寄せられるコメントの多くが、山は荒らさないでくれ、自分は自分で走るからという、他人への不信感が前提となった価値観が伺えます。
悲しいけれど、それは自分も含め、大多数の意見であると思います。
特にMTBの良さを多くの人に分かって貰えるべく活動をされていらっしゃる方の存在は、とても貴重だと思っています。伊豆や山口でガイドをされていらっしゃる方々を心より応援しております。
No.1|by 泉の湧き出る森を彷徨う吟遊詩人|
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