1/21:お山で一眼レフカメラを使うべき基礎知識
2012/01/21(Sat)01:22
▲一眼レフ独特のボケ表現
現在当方の使用カメラはSONY DSC-HX5V & Canon IXY210コンデジ + Drift-HDヘッドカムの3台を使いこなしている。メインのDSC-HX5V優秀機能は裏面照射CMOSを用い林間暗部でも被写体を明るく捉え動画撮りに強いこと+パワーズームしながら迫る対象を撮れるなどが有効な機能である。
この機種は近←→遠距離までピントを合わせる人視覚に近いパンフォーカス表現はキレイに撮れるのだが、しかし一眼レフカメラ撮影でのボケ表現(上記Photoのように望遠レンズ絞りを開き前・背景をぼかし対象を浮かび上がらせる手法)は出来ず表現の限度を感じ辛抱していたのも事実であった。
▲DSC-HX5V & IXY210
幾度となく動画撮りを重ねるうち昨春に【映像職人KOTE氏】と4年振りに再会出き山同行できた。その彼の一眼レフカメラ導入成果は[被写界深度+ボケ表現調整]を活かした臨場感豊かな映像で相当に刺激を受けた。その映像はビデオカム・エントリー機よりも素子+レンズが大きく鮮明に映るのだ。
しかし一眼レフ機種は他仲間も4名位持つのだが、いずれもフルサイズ規格で大きく重く長時間山走りにで躍動的に使うにはかさばり誰も持参しないのだった。
▼KOTE氏撮影・一眼レフショットDEMO(Full HD1920X1080)
そして同時期に一眼レフで山岳動画撮りを得意とする【映像作家・井上卓郎氏】とYoutube繋がりで知り合えた。氏が公開している【基礎からわかる:一眼デジカメで動画を撮る方法】講座は理解容易で有効技術が豊富である。中にはコンデジ使いでも充分使える知識もあり下記項目技術は有り難く活用させて頂いている。
■基本編:一眼デジカメで動画を撮る際の基本テクニック
◇映像を上手く見せるボカシのテクニック
◇構図のおやくそくを身につけろ!
◇マニュアルフォーカスをマスターする5つのコツ
◇映像は横長で撮る
◇グリッド表示をオンにしよう
◇手前にアクセントとなる前景を配置する
◇顔だけでなく足も撮ろう
■応用編:覚えておくと映像の幅が広がるテクニック
◇HDR動画を撮影する
◇微速度撮影は静音モードを使え
◇ピクチャースタイルを活用する
■編集編:編集に関わるテクニック
◇何度も見たくなる映像を作るための心得
◇トランジションは必要最低限に
▼一眼レフ動画の匠:井上卓郎氏近作
アマチュアの意識なら遠景を静物と見なし固定撮りするのが通常なのだが、井上氏は山容のスケール感を捉えるためスライドレール上にカメラマウントし移動撮影させる。その工夫で不動の被写体を動的に捉え立体展望的な構成を実践している。
撮影者自ら動き回る事で思い出したのは、かの名映画監督スタンリー・キューブリックの逸話。元々カメラマンでそのスペシャリストの拘りから撮影工夫を重ねた監督であった。1950年代位は三脚立て定点で広域シーンを撮ることが通常だったという。それが1957年作映画「突撃:paths of glory」では大型カメラながら塹壕に入り込みまた土塁に駆け上がり進軍を追う。スムーズに移動する様はモノクロ描写でより際立ち映るものと関心したのである。それは延々と兵士目線で緊張感を捉え凄惨な戦場をリアルに伝えるものであった。
▼【突撃:paths of glory】衝撃的グレートシーン
これらプロ技術からも分かるように動画撮影の基本はカメラのスタビライジング=「安定させること」そして「スムーズに動くこと」と思い知るに至った。これまで自分達が撮ったカットもブレたものはボツになるので、やはりいかに機材を揺らさぬかがカメラマンの走行+撮影スキルとして求められる。
質量的にかさばる事だけで一眼レフ使用を見送ったのだが、その意識を覆したのは昨秋紅葉撮の際に一眼レフ装備方が多勢いた事。特に女性方の所持はアナログ時代に無かったので予想外のアマチュア層浸透に驚いたのだった。
これまで自身が携わる業務上でAD・CF撮影には多く立ち会い、デジタル機器の進化変遷も逐一チェックはしていた。そしてようやくここ半年位でコンパクト化ミラーレス機も多機種登場し機能も多様化してきた。いよいよ山走活動にも相応しいサイズや用途に応じた性能が選択可能になってきたのだ。まだ続々新機種がリリースされそうだが、次回は一眼レフカメラ候補をミラーレス機に絞り選択編をお伝えしたく比較検討して行きたい。
▼MTBブログランキングの応援クリックお願いします。
No.432|▲○Report & Plan|Comment(2)|Trackback()
初めまして。
2012/01/22(Sun)15:22
普段は地元の軽井沢で山サイしているのですが、もうすぐ静岡の三島に引っ越す予定です。機会がありましたら是非ご一緒させてください。お邪魔しました。
No.1|by kenshi|
URL|Mail|Edit