1/21:【パイオニア魂・ルート探索のツボ】リポート
2015/01/21(Wed)17:31
昨晩秋より時折MTB無しトレイル探索をしています。かつては複数人でメインルートを楽しんだついでに脇道探査をしたものですが、その頃は手探り急ぎ足のルート探しでした。対して単独マイペースで歩く速度ならば従来見逃した情景認知・分岐の注意も出来てきます。自然の中で地図目印を辿り行程タイムを競う競技がオリエンテーリングとされますが、未知のMTBルート探索はこれに似た趣旨に思えます。各地点間はいか様にも進みより良いルートを模索進行することがトレランやクロスカントリー等とは違うのであります。
昨今登山ブームの喧騒を避け名山でもバリルート(メイン道以外のバリエーション)を経由される登山家のWeb記録も散見されます。MTB活動でも急増したハイカー&トレラン方遭遇での躊躇も多々あります。そんな双方干渉を避けるため自分達は「ゲリラ的行動に成らざるをえないのか」その課題解決に新たなバリエーションを求めることも選択肢となっていきます。その多くは一般使用の1/25,000地図の破線登山道としても載らないことが普通であります。
[今年初行動▼奥武蔵北部:同頂・同終点のWトレイルMap & Movie]
事案として「山上に寺社がある場合は表参道以外に裏参道も存在する」ような状況があるとします。その裏道は日陰・強風等の悪条件でメインとして扱われなかったと推測しましょうか。新規ルートを求めるにはそのようなダメルートかもという前提覚悟もいります。その反面時より「期待せずに分け入った尾根先が楽しめたり」という奇遇もあります。またそのような賭けには失敗を重ねた経験値も必要なのですが、当方はかつて仲間内より「ヤブ王」と言われ先を急ぎ戻ることをしない強情さがありました。その悪い結果で谷沢に迷い落ち戻るに困難な目に遭ったことがあります。
なので「不測事態によって撤退する際に一般ルートに戻れる」というのが鉄則ではあります。所詮枝道であろうと良い道筋を確定するには[失敗ルートを踏破し潰していった結果]でもあると納得してゆくことです。肝心なことは方々山域を散漫に攻めるよりも[特定山域道を集中的に攻める]消去方法でルート確定したほうが効率が宜しいと思います。
[昨晩秋行動▼奥武蔵中部:同頂・同終点のWトレイルMap & Movie]
最近自身の20年未満の山遊びで記録したMap/Log(gpx/kml)データを整理すると総計67山径ありました。しかしその内でもまともに走れるトレイルは30%にすぎません。年々登山道・林道整備はかなり進展しました。昔愛読した山サイバイブル[MTBツーリングブック コースガイド関東版/甲信越版]に載ってたのに知らぬ間に尾根を分断し乗り上げた林道が全舗装化になったり、また中には鉱山・宅地開発で峠法面から先が寸断消滅した無念もありました。
そもそもガイドブック情報にないのがバリルートであるので[初心者向・上級者向]などのレベル難易度は登攀するまで判断しようがないのです。例え書物にレベルが記されてもそれは達人としての経験値記述なので全て充てにはなりません。何も知らず彷徨う過程で「こんな辛い道が初心者向のはずないだろう」的厄介なルート解説もありましたな。そのガイド本も24年前の発行なので残存価値希少で中古で15,000~20,000円もするのにも驚きます。
時代を経て登山情報を得るにはハイテク機材が現れます。位置情報ついては携帯ハンディGPSナビゲーターGARMINがメジャーですが、しかしそれは高価過ぎたので当方はPC上でカシミール作図したプリント+廉価GPSロガーを使っていました。昨今それらを用いずともスマホ優秀アプリが性能を増し充実してきます。現状当方が頻用のiPhone AppはOffライン地図閲覧機能があり節電にも助かるものです。その4種機能は下記に示しますがこれだけで現状は無双無敵です。しかしいかなる不測事態にも対応できるよう現地には必ず紙の地図携行が肝要なりであります。
【▲Photo左より:機能詳細各タイトルリンクにて】
▶【Runtastic Altimeter】[無料]
コンパス/天気情報/GPS/日の出入データ/高度計機能。景色を高度情報入フォトで保存可能。
▶【Runtastic Mountain Bike】[基本無料・PRO版のみ500円]
高度計測/On&Offライン地図等多機能で情報シェアでき街・トレイルでも高性能サイコンに。
▶【ヤマレコ】[無料]
登山記録を共有できるWebサイトアプリ。山系別に行程要点を確認し活用できるので便利。
▶【Google Earth】[無料]
3D表記で高度/尾根傾斜/谷深度/ランドマーク等状況認識ができ危険回避にも有効。
一番使用するRuntastic Mountain Bikeのような機能類似の計測アプリは数々ありますが、賢明な選択としては携行閲覧はもちろん連携できるWebサイトもあること。PC上でブラウジングでき[予習→ルート確定→復習]ができることが大事です。多種ある中で意外とない機能は[得たLog(gpx/kml)データの入出力]です。これが出来ないと他種アプリで情報共有もオフライン閲覧確認も不能になります。これまで15年位でのWeb環境・デジタル機器の進化は目覚ましいものがありました。これらの恩恵で現状トレイル記録・同志交流が果たせたのだと確信します。
交流関係の中では当方以上に[裏闇ルート大好き]の友好同志がおります。かつて伝達したルートを基に同山系にてゲリラ戦を展開し、その勢いときたら[パイオニア魂+山バカ全開]で多方面に活動拡張中なのであります。この嗜みは客観的に捉えると病気のようでありますな。下記動画の続編ではかつて自分達が道程分岐の立木に巻いた誘導テープが6年後の今に残ることに感心したものです。
昨今朽ちた廃道を蘇らせるボランティア団体の活動もあってか、地方でも伊豆山伏トレイルや日光戊辰道など古道復興活動の知らせがあります。昔のように開拓ルートを公にはできないでしょうが、果敢な同志各位がさらに未踏の登攀・降下ルートを求めて頂きたく期待応援していきたいものです。
▲先導:▶【山岳爆走隊MTB親父】閣下 ▲撮影:▶【ヘアコバblog】殿下
▲撮影:▶【中華カーボン29er 次郎】殿下
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No.520|▲○Report & Plan|Comment(0)|Trackback