日本屈指のフレームビルダーといえば筆頭にTOYOフレームが挙げられる。現状ではメジャーブランドでのオートメーション製造モデルが市場席巻するなか、ここが世界的ビルダーかと思うような町工場的現場たる佇まいを変えずにいる。1973年創設期はナショナル自転車製造請負からはじまる。1980年にはMTB初の量産車SpecializedスタンプジャンパーやRITCHEY Pシリーズを生産されたことはよく知られる。OEM受託なので未公表だったが、ROCKY MOUNTAIN/GT/STORCK/KUWAHARA/GARY FISHER等名だたるブランドモデルも手がけていたのである。
当方が1995年に知人から譲り受けたリッチーP22(1992年製?)も多分TOYO製だと思われる。なにせボロクソで製品知識もなくただ街乗りでしか使わなかった。当時XCタイプは大体ホリゾンタルフレームでパッと見は同じスタイルだったので、アルミ製の方が良いのではないか位にとぼけたものだった。P22の値打ちは錆が増えて手放した4年後に知ったほどの愚かさであった。
【TOYOフレームWEBサイト】に昨3/14から新たにコンセプト的プロモムービーがアップしていた。それらの製造工程では職人の勘に頼るような精巧な作業を見る。ビルダーのプライドを頑なに守る様が描かれています。ものづくりに興味深い方なら是非にご覧頂きたし。
【フレームができるまで】創業から42年ひたむきに自転車製作をおこない紆余曲折、切磋琢磨しながら時代の荒波を乗り越え技術は引き継がれています。日本の文化、歴史、考え方が染みついた技術者集団。誰もが真似出来るものが本当の技術ではない本物のものづくり[メイドインジャパン]の真髄をお見せ致します
【東洋フレームとは】東洋フレームは日本をはじめ、世界に向けてジャパンプロダクツを発信すべく、世界中の自転車関係者が集まる世界最大級の自転車ショーに出展します。そこで東洋フレームの考えを伝えるべく動画を配信致します。
▲TOYO 1982MTB:フレーム+フォークセット 280,000円(税別)
当社の現況はTOYO自社ブランドや東京サンエス・テスタッチのモデルを中心に製造している。カーボン全盛期に入りRITCHEYではクロモリモデルがカタログ落ちした時期があるが市場需要により再販売するようになった。当方も原点に戻り大変高価であるがTOYO 1982MTB/TESTACH TIGHT-3などに心惹かれるものだ。昨今海外クロモリフレームも多種出回っているが、TOYOフレームこそクロモリフレームビルダー世界一だと信じている。[ハンドメイド・イン・ジャパン]に拘り長年の一流フレーム造りでの経験を基に優れた製品を提供し続けて欲しいものである。
▲TESTACH TIGHT-3:フレーム 144,900円円(税別)
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