今年の6月以降29インチバイクを2台購入したが、梅雨時で乗れない。猛暑で乗れない。そんな期間が長すぎた。今期はダウンカントリー機種を主に使うべく多様トレイルシーンに応じたタイヤを求めていく。前主力マシンで道中サイドカットバーストして懲りて以降チューブレスはやめた。TPU軽量チューブをバーゲン多数購入し多様種タイヤに履き替えやすくしていく。空気圧設定ができる電動ミニポンプも導入し効率的タイヤ交換に捗る。レビューや友人意見など参考に探したり人から貰ったり8種のタイヤが揃ってしまう。[エンデューロ→オールマウンテン→クロスカントリー]のセグメント順に簡易的レビューをしてみた。テスト結果5種合格で3種タイヤを放出に至る。
1.WTB Trail Boss TCS 29x2.4
WTBタイヤはあまり市場に見られないが、このモデルはエンデューロおよびオールマウンテンに対応しアグレッシブなライディングにも耐えられるほど頑丈なタイヤである。2.4サイズではトレッドは角刈りのようなタイプでサイドノブが立ちコーナーリンググリップ性能が際立っている。サイドの厚みもあり低圧で使われることで充分走破性が発揮できるだろう。見た目よりはソフトコンパウンドで減りは早いかもしれない。しかしトレッドピッチが十分にタイトなぶん簡易舗装路でもスムーズに転がり静かで乗り心地が素晴らしく良い。重量は972gと重めだがDH or エンデューロニーズにはこれくらいヘビーで宜しい。
●Trail Boss TCS 29x2.4
●サイズ:29 ×2.4/重量:972g/価格:11,220円(税込)
2.PIRELI SCORPION TRAIL M/R 29x2.4
近年MTBタイヤをリリースしたピレリはいつの間にか中華資本になったが、かねてよりのブランド的に期待して「トレイル」シリーズより前輪用M/後輪用Rを買い分けた。Mはトレッド構成がMaxxis Rekonに似ておりRはschwalbe nobby NICに似ている。デュアルレイヤーケーシングでサイドは厚みがあり重量はあるが耐パンク性が高いと思える。SmartEVOと呼ばれるコンパウンドは驚くほど柔らかくアグレッシブな走行に十分なトラクションが得られる。その低反発機能で根や岩盤トレイルでも優れたグリップ性能を発揮してくれそうだ。そしてともに乗り心地の良さとのバランスも取れていると思えた。
●SCORPION TRAIL M 29x2.4
●サイズ:29 ×2.4/重量:850g/価格:9,920円(税込)
●SCORPION TRAIL R 29x2.4
●サイズ:29 ×2.4/重量:855g/価格:9,920円(税込)
3.KENDA Regolith Pro 29x2.4
これは友人より譲り受けたもの。丸みを帯びた曲線トレッドであり、本来苦手なブロックの隙間が空いているオープンブロックは走行ノイズが大きいもの。コンパウンドはミディアムでトレイルからXCニーズをサポートするもの。しかしその砂利・泥ハケがよろしいのだろうと推測。トレッドパターンは往年のヒット作Kenda Nevegal 的な構成。これはXCレースタイヤでもオールマウンテンタイヤでもなく、廉価なワイヤービードなので見た目より重量は950gと重めな方で一般的トレイル仕様だと感じる。(コンパウンド硬すぎで放出予定)
●Regolith Pro 29x2.4
●サイズ:29 ×2.4/重量:950g/価格:6,086円(税込)
4.Maxxis Ardent 29x2.4 EXO/TR 29x2.4
フロントでもリア両用できる方向性トレッド パターンを備えた、XCおよびトレイルニーズでの名作タイヤ。矢印型センターブロックは先鋭的で転がり抵抗が低く抑えられる。角度が開いたショルダーブロックは泥ハケしていくスペースが十分に確保されている。26インチ時代より使い慣れたアーデントは[制動性・コーナリング性・転がり抵抗・重量]の性能レベルが高くバランスが秀逸である。他のXCタイヤに比べてショルダーブロックが大きいためコーナーリングではダートにしっかりと密着し安定走行に貢献するだろう。長距離でのトレイルラン・マラソンレースまで耐用できるだけの高性能タイヤだと思われる。
●Ardent 29x2.4 EXO/TR 29x2.4
●サイズ:29 ×2.4/重量:835g/価格:8,514円(税込)
5.Schwalbe Wicked Will SR TLE EVO 29x2.4
Schwalbe Racing Ralph SR TLE EVO 29x2.35
これはCanyon Lax Trail標準仕様である。トレッドパターンがそれぞれ異なり Wicked WillラインアップとしてはROCKET RONグリップ重視・とNOBBY NICスピード重視の中間に位置するようだ。背が低めのノブは転がり安さと軽量に貢献しており、近年注目されるダウンカントリーという位置付けはXC志向よりスキルアップのためにDHトレーニングすることも含め登りも下りも楽しむプレイヤーにぴったりのモデルだと思える。低めに配置されたセンターノブが見た目通りの仕事をしており軽量タイヤではなくても転がりは軽い。 Schwalbe Racing Ralphでの下り性能は。ミディアム以上なコンパウンドで下り系タイヤと比べてしまえば絶対的なグリップは低い。大きめで横方向への柔軟性を増すようなサイドノブは車体を倒しこんでいってもしっかりと路面を掴んでくれる。スーパートレイルケーシングと呼ばれるサポートもありオーバースペック気味な激しい路面でも不安に感じることはなかった。前後ともにこの組み合わせは自走で山を登り下りをしっかり楽しむトレイルではまさに最適タイヤだと言えるだろう。
●Wicked Will29x2.4
●サイズ:29 ×2.4/重量:820g/価格:12,100円(税込)
●Racing Ralph 29x2.35
●サイズ:29 ×2.35/重量:730g/価格:11,885円(税込)
6.CONTINENTAL X-KING Race Sport 29x2.2
10年以上使い続けた私的名作モデル。これを採用した乗り手もさぞ多いことだろう。不変なパターンデザインでサイドノブが控えめな円形トレッドのせいでか表記幅サイズより細く見えるものである。パターンもケーシングも固めなので低圧走行しても横ぶれしにくく安定するもの。一番のトレッド特徴はセンターノブが交差し配置が密なため固めトレイル・簡易舗装路でのノイズがなく静かすぎるくらいである。その代わり湿気た木の根や苔岩上ではよく滑るのである。ブラックチリコンパウンドは耐久性も優れており未使用放置してもひび割れ分解など見られない。長年使い以前は万能タイヤだと重宝していたが後年登場の高性能モデルと比較すれば物足りなさでクラシカルに感じられるもの。(サイドウォール薄すぎで放出予定)
●X-KING Race Sport 29x2.2
●サイズ:29 ×2.25/重量:630g/価格:12,100円(税込)
7.Maxxis Rekon Race 29x2.4
これも人より提供されたモデル。硬い路面で速く転がることを意図しており、Rekonトレイルタイヤよりタイトでノブが浅いモデルなだけ明らかに速いと言える。EXOケーシングは固めなのか高圧で乗る方が性能を発揮できるのではと思えた。 セミスリックレースタイヤとして開発されているがゆえ、ノブが低く制動グリップが効きにくいため、急勾配の険しいトレイルは苦手かもしれない。また薄いサイドウォールにより高速コーナーでタイヤが倒れることなく快適で自然なリバウンド感覚が得られる。泥濘みやガレ場などでは走破性能は期待できないだろうが、自走XCランには適しているだろう。(ノブ低すぎで放出予定)
●Rekon Race 29x2.4
●サイズ:29 ×2.25/重量:685g/価格:9,680円(税込)
8.iRC GEO CLAW TLR29x2.4
iRC新モデルとなるXCタイヤのGEO CLAWシリーズが登場。iRCタイヤは国産高性能なメーカーとしてTANKENを使用していた。もとよりiRCはチューブレス技術においては高性能であったが、重量があるのでダウンカントリーニーズには向かない。GEO CLAWはMaxxis Rekonのようなセンターノブは低めで転がり抵抗低減に寄与する。ドライコンディションに適しサイドノブには適度な高さがあり十分なグリップ性能を発揮する。トレッド全体で高・低ノブを交互に配置し泥ハケにも有効であろうしロードノイズは驚くほど静かである。29x2.4は790gと充分軽量だがライトラインではナイロンメッシュ無補強で29x2.2は脅威な635gである。低ノブではあってもグリップも程よくマラソンレースでも活躍できそうである。
●GEO CLAW TLR29x2.4
●サイズ:29 × 2.4/重量:790g/価格:8,030円(税込)
CYCLAMI Portable Pocket Bike Electric Air Pump MINI 150 PSI
この機会にタイヤを頻繁に交換するにあたり活躍してくれた電動CYCLAMIミニポンプ。一充電で4本位充填ができる。空気圧設定ができて稼働後に手放しでも指定値で自動停止するので効率的イージーに交換作業ができた。
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