2/12:MTBドライブ・トレイン進化の考察
2009/02/12(Thu)00:11
昨年山シーンでは過激山で愛車を酷使しRディレイラーやチェーンをねじりどうもコンポの調子が悪い。度々調整しつつも変速狂い再発でストレス溜まる次第。調整は嫌いでないが、もっと自由に駆け回るためにメンテナンスフリーな構造体はないものかと思案捜索する。
MTBコンポはShimanoが先導開発した外装形式が業界標準ではあるが、さらなる多段化は難しく革新を極めた感がある。そして近年SRAMをはじめとした新興メーカーはポスト・メインストリームを狙いより円滑なドライブ・トレインを開発リリースしてきている。
【動力伝達装置】
まず一番の稼働パーツであるチェーン駆動から脱却すべく駆動系を調べる。自動車採用されるシャフトドライブがあるが自転車用となるとクロス街乗りタイプ機種しか存在しない。MTBに採用されぬ疑問を解いていくと行程トラブル時にホイル脱着が難しくメンテ・修理が不便だと。軽量化するにも耐久性課題があるという。
シャフト伝達がダメならと従来ベルトドライブを強化したハードラン対応品を見つける。Gates[Poly Chain GT Carbon]ベルトはアラミド+カーボン繊維を用い柔軟・耐久性兼備の製品。エンジン・コックドベルトのようなものだろうが、これを採用した機種も出てきている。チェーンに対し耐性伸びレベルを知りたいところだ。
⇒Gates
【変速装置】
変速部門について01年に登場したRohloff[Speed Hub:内装14速]リアメカはオートバイミッション同様に多段ギアシャフト移動で変速する。しかし重量があり158,000円と高価。なので一部のマニアックなマシンにしか使用されてない。
⇒Rohloff
そして05年にそのRohloffメカベースに開発したのがクランク一体内装変速機のNicolai[G-Boxx]。これはそのシフティングは固めだといわれる。同機構は他メーカーにも供給しているが、これも重量がかさみヘビー級DHマシンのみが採用する。
08年には内装ギアチェーンリングタイプが続々リリース。Nicolai[B-Boxx]/Truvativ[HammerSchmidt]/Schlumpf[triebwerk]いずれもフリーライドニーズシェア覇権を狙うのだろう。
玄人評では[B-Boxx]の逆転時ノッチ音が軽快円滑だという。この3者はいずれも構造体が遊星ギア(円心方向に移動する小型ギア群)でありこの機構は内装ギアチェーンリングの主流となるだろう。いずれも発表したばかりで市場に出回らないが高価には違いない。
⇒Nicolai ⇒Truvativ ⇒Schlumpf
そしてShimanoからも2年前に内装8速ハブギア+ディスクローター装着可で発売されていた。これはMTB専用ではなくコンフォートALFINEラインだから登場に気付かなかった。構造は鍛造ハブシェル内装ギヤで停車中でもスムーズなシフティングが可能という。
オーバーロックナット寸は135mmなのでMTBにも合う。重量は1,590gあるが、従来[XTハブ+カセット+Rディレーラー]で900g位だからプラス700gという妥協できうる仕様である。USバイク雑誌でのトレイル試乗評も高く価格も21,302円と手頃。国内プロショップでも装着サービスを始めているが人気で品薄であるという。
⇒Shimano
しかしこれにもSRAMが追従し[i-MOTION9]なる内装ハブギアも登場。名のとおり9速だがメタルシェル版で1900gとかなり重く価格は$349,95になると聞く。後に鮮烈なカーボンシェル版も登場。やや軽くなるだろうが剛性はどうか?またさらに高価なのだろう。
⇒US SRAM
これらの新基軸を統合したマシンが08年ユーロバイクでドイツKATZ社からリリースされた。フルサス・スイングアーム内にチェーンドライブをタイトに押し込めRohloffハブで駆動するという物。写真で見るからに整備性は不明でまだ熟成段階かも知れないがロードクリアランス余裕は目を見張るほど。
【総括】
自分なりに各アイテムを比較検討したがベスト統合コンポはShimano [1.ALFINE]+Gates[2.Poly Chain GT Carbon]+[3.HammerSchmidtのベルトドライブ対応化待ち]の3アイテムの融合が一番スムーズな駆動を想起させる。1+2の製品化はもう存在しているようだ。
近年著しいコンポ進化に驚くものだが、時をみてプロアドバイスを参考にし[ALFINE内装ハブ+従来チェーンドライブ]からスムーズ化を実施しようと考えるに至る。コンポ選びの志向としてはマニアは重量に悩み、一般人はコストに悩むのである。あれもこれもと調子に乗り欲張ると散財必至なりにけり。
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MTBコンポはShimanoが先導開発した外装形式が業界標準ではあるが、さらなる多段化は難しく革新を極めた感がある。そして近年SRAMをはじめとした新興メーカーはポスト・メインストリームを狙いより円滑なドライブ・トレインを開発リリースしてきている。
【動力伝達装置】
まず一番の稼働パーツであるチェーン駆動から脱却すべく駆動系を調べる。自動車採用されるシャフトドライブがあるが自転車用となるとクロス街乗りタイプ機種しか存在しない。MTBに採用されぬ疑問を解いていくと行程トラブル時にホイル脱着が難しくメンテ・修理が不便だと。軽量化するにも耐久性課題があるという。
シャフト伝達がダメならと従来ベルトドライブを強化したハードラン対応品を見つける。Gates[Poly Chain GT Carbon]ベルトはアラミド+カーボン繊維を用い柔軟・耐久性兼備の製品。エンジン・コックドベルトのようなものだろうが、これを採用した機種も出てきている。チェーンに対し耐性伸びレベルを知りたいところだ。
⇒Gates
【変速装置】
変速部門について01年に登場したRohloff[Speed Hub:内装14速]リアメカはオートバイミッション同様に多段ギアシャフト移動で変速する。しかし重量があり158,000円と高価。なので一部のマニアックなマシンにしか使用されてない。
⇒Rohloff
そして05年にそのRohloffメカベースに開発したのがクランク一体内装変速機のNicolai[G-Boxx]。これはそのシフティングは固めだといわれる。同機構は他メーカーにも供給しているが、これも重量がかさみヘビー級DHマシンのみが採用する。
08年には内装ギアチェーンリングタイプが続々リリース。Nicolai[B-Boxx]/Truvativ[HammerSchmidt]/Schlumpf[triebwerk]いずれもフリーライドニーズシェア覇権を狙うのだろう。
玄人評では[B-Boxx]の逆転時ノッチ音が軽快円滑だという。この3者はいずれも構造体が遊星ギア(円心方向に移動する小型ギア群)でありこの機構は内装ギアチェーンリングの主流となるだろう。いずれも発表したばかりで市場に出回らないが高価には違いない。
⇒Nicolai ⇒Truvativ ⇒Schlumpf
そしてShimanoからも2年前に内装8速ハブギア+ディスクローター装着可で発売されていた。これはMTB専用ではなくコンフォートALFINEラインだから登場に気付かなかった。構造は鍛造ハブシェル内装ギヤで停車中でもスムーズなシフティングが可能という。
オーバーロックナット寸は135mmなのでMTBにも合う。重量は1,590gあるが、従来[XTハブ+カセット+Rディレーラー]で900g位だからプラス700gという妥協できうる仕様である。USバイク雑誌でのトレイル試乗評も高く価格も21,302円と手頃。国内プロショップでも装着サービスを始めているが人気で品薄であるという。
⇒Shimano
しかしこれにもSRAMが追従し[i-MOTION9]なる内装ハブギアも登場。名のとおり9速だがメタルシェル版で1900gとかなり重く価格は$349,95になると聞く。後に鮮烈なカーボンシェル版も登場。やや軽くなるだろうが剛性はどうか?またさらに高価なのだろう。
⇒US SRAM
これらの新基軸を統合したマシンが08年ユーロバイクでドイツKATZ社からリリースされた。フルサス・スイングアーム内にチェーンドライブをタイトに押し込めRohloffハブで駆動するという物。写真で見るからに整備性は不明でまだ熟成段階かも知れないがロードクリアランス余裕は目を見張るほど。
【総括】
自分なりに各アイテムを比較検討したがベスト統合コンポはShimano [1.ALFINE]+Gates[2.Poly Chain GT Carbon]+[3.HammerSchmidtのベルトドライブ対応化待ち]の3アイテムの融合が一番スムーズな駆動を想起させる。1+2の製品化はもう存在しているようだ。
近年著しいコンポ進化に驚くものだが、時をみてプロアドバイスを参考にし[ALFINE内装ハブ+従来チェーンドライブ]からスムーズ化を実施しようと考えるに至る。コンポ選びの志向としてはマニアは重量に悩み、一般人はコストに悩むのである。あれもこれもと調子に乗り欲張ると散財必至なりにけり。
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