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11/2:吉祥寺回遊【登山ブーム実態見聞録】

2010/11/02(Tue)16:11







10/31(日)吉祥寺伊勢丹跡に開業の商業施設Coppiceに行ってみた。目的は4Fアウトドアスポーツである。そこはフロア全部を占めるICI石井スポーツ大型店で悠々と見れると思っていた。しかし実際行くと想像以上の混雑で登山ブームの凄まじい勢いに驚く。
さっそくに「世の中にはこんな多くのカラビナが存在するのか?」という自身の無知さに驚いたり、目を引くアイデア商品も多く見る。世界8大アウトドアブランドが集結するというが、旧来登山ウェアの地味さは失せ、素材進化で軽量丈夫の機能性併せた洒落たデザインが増大していた。







山々で遭遇する度に様相変化は気付いていたが、膨大ラインナップを見てこれなら女性も飛び付くわけだと深く納得。吉祥寺は山系と都心の中間商圏なので需要的大ストライクだったのであろう。客層の意気揚々さにはバブル景気再来の勢いを感じた。
本来混雑嫌いな自身のはずが、一大ブームの震源を見たようで、あまりの豊富なバリエーションに感化し呑まれてしまう。コンパクトさの中に工夫を凝らした機材含めその進化にショックを受けた。またこの街を散策するが、従来から豊富な雑貨店でもアウトドア指向アイテムを多く見かけるようになった。




▲Velocraft:クロモリオリジナルEBISUフレーム


このようなブーム遷移は日本百名山登破→ミシュラン三星獲得・高尾山混雑→映画[劔岳 点の記]ヒット→パワースポット富士山盛況などを経て定着したように思える。その隆盛には圏央道延長など高速道路網やコンビニの普及がそれを可能にしたともいわれる。10年以上前は山間部に売店は無く食材調達不能が有ったことを思い出す。

近頃山行きのたびに思うが、近年デビューハイカー方は我らMTB族に対していたって好意的だと思う。従来ハイカー御仁のような無言の威圧は無く、好奇心示されピークで質問攻めに遭ったりする。大抵和やかでテンションが高いのである。我ら活動への理解者が増えればよいなと願えるものである。




▲Velocraft:ディスプレー


本来登山というものは日常喧騒を避ける意図も有るはずなのに、今夏の富士山に見たように列をなすハイカー群は集団自滅していく動物レミングのように威容に感じた。もっと多岐な山系に分散すれば良いもののと憂うものだった。しかし全般のハイカー方姿に相対するうち、今や世のレジャー市場は単なる物質的な欲求・利便性などを求めることから、達成感を味わえ充実した精神的満足を求める時代に遷移しているのだと感じられる。

自分達MTB隊も求めるべく成果は同質で、+[無茶・馬鹿さ加減]が達成感をより増すのである。MTB族は増えては欲しいが一大ブームには成らないでほしい...。それは至って勝手なのだが正直なところである。ともかく山岳シーンでどんなに気が浮かれても、我に帰り「自然の前では謙虚であること」を忘れるべからじ。




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