1/31:至高の自転車【オレゴン・マニフェスタ展】
2009/01/31(Sat)00:10
USAオレゴン州にて毎年10月ハンドメイド自転車の祭典[OREGON MANIFEST]が開催される。Inter BikeやEuro Bikeのようにメジャーでないが、日本で知られぬマイナーブランドばかり。サイト解説によると会場雰囲気はエキジビター作者と来客が1対1のコミュニケーションをとる様子で、手作りならではの技巧の繊細さを誇るデザイン展といっても過言ではない。
それゆえ来場観客も目の肥えた通人が多いのは必然。各モデルの美術的価値が大きな評価点に違いない。逸品を得る優越感とはどんな趣味でも共通なのだと思える。ここでのハンドメイドモデル出展は60社に及ぶ。アメリカ自転車文化を支える層の厚さを伺わせるものだ。
しかし同様な展示会は日本ではなく、せいぜい通人好みの店に通うしかない。国内メーカーはもはや量産体制を手放したのだから、こういう逸品をコツコツ創る【匠の集団】がさらに現れないものかと期待する。
当MANIFEST公式サイトには開催主旨は解説が有るが、展示掲載はないので各社サイトから製品写真をかき集めて厳選してみた。
自分が通うトレイルシーンでは不要なのだが、キャリア・カゴ製品でさえ優美秀作があるものと感心した。またユニークなフレームモデルはきっと乗り味に関わるこだわりがあるのだろう。かつてメカニックプロ友人より伝わったが、自転車の乗り味はフレーム各部寸10mmで別物になり、フォーク角1度でハンドリングが変わるという教えを思い出す。
我らスポーツサイクル族は多くはガレージも無いのに愛車をいじるうち「偽・ガレージライフ」を味わえているはずだ。そして構造上の些細な部品一つ換えても、路面・挙動から伝わる効果を得て夢中になるもの。それは自身のプランでどうにかオリジナル個性を出したいと念願している姿だ。そんな一喜一憂が重なりサイクルライフの奥深さを感じていけるのだと思う。
誰でも走行シーンで世話になるモデルは愛馬のように可愛いものに違いない。これまで自分はMTBばかり9台購入したが、いずれも量産モデルだった。しかしそろそろ自分だけの至高の逸品も欲しいなと溜息をつき、美術作品に乗る願望夢想をするばかり。
子供の頃も元気なサイクル少年だったが、多くの自我を経て得たモノをふと思い返す。そして男の成長について「単純かつ完全な結論」に達する。
「少年と大人の男の違いとは、
欲しがるオモチャの値段の差だけである」
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⇒OREGON MANIFEST Web
http://www.oregonmanifest.com/
▲NOT MADE ★ IN CHAINA ! ナイスサイン!!
No.187|▲○Report & Plan|Comment(8)|Trackback()
無題
2009/01/31(Sat)15:48
現代の自転車はハイスペックだけど既製品ばかりになってしまいましたねぇ。優先順位を性能から工芸品的価値に置き換えた趣味性の高い自転車がもっと見直されてもいいのでは。
No.1|by カール|
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